アリソンのGloboでのインタビュー記事です。
「今シーズンは、本当にたくさんの困難があったからこそ、この優勝の価値はより大きくなったと思う。プレミアリーグのタイトルというのは、もともと非常に価値のあるものだが、それに加えて、今季のさまざまな状況がその価値をさらに引き上げてくれた。監督交代。つまりクラブの象徴だったクロップの退任という大きな変化から始まった。彼はロッカールームだけでなく、クラブ全体の雰囲気や組織をリードしていた存在で、その彼がいなくなるというのは、簡単なことではなかった。」
「でも、クロップ本人だけでなく、コーチ陣やクラブ全体、フロントの皆も含めて、本当に見事にこの移行期を乗り切ってくれた。そして、それがピッチ上のパフォーマンスに悪影響を与えなかったという点で、本当にうまくやってくれたと思う。」
「さらに、アルネ・スロット監督が就任してからは、前任者の良い部分をしっかりと受け継ぎながら、前シーズンで課題だった部分。例えば守備や後方からのビルドアップをしっかりと改善してくれた。クロップ時代のリバプールはより“縦に速い”チームだったが、スロットのもとではより“ポゼッション重視”のスタイルに変わりつつある。とはいえ、以前の良さもしっかりと活かしていて、チームのポテンシャルを最大限に引き出してくれた。」
「そして彼は、選手一人ひとりの良さを見抜き、最大限に引き出す能力も持っている。そういった意味でも、今シーズンのこの優勝は、本当に特別な価値を持つシーズンになった。」
「個人的なことを言えば、去年の2月に一度、そして同じ年の10月にも再び負傷した。どちらも同じ筋肉の部位で、膝のケガのような重傷ではなかったにせよ、“筋肉系”という意味ではかなり深刻なケガだった。回復するまでにもかなりの時間がかかったし、そこから以前のレベルまで戻し、さらに高めるというのは本当に大変なことだった。でも、その分だけ回復できたことに大きな達成感があった。」
「そうした苦しい時期を乗り越えて、最終的に“タイトル獲得”という僕たちの最大の目標を達成できたことは、本当に素晴らしいことだった。言葉で表すのは難しいが。トッテナム戦後の映像を見れば、選手一人ひとりの感情がすべて表れていると思う。」
「僕はどちらかというと感情を表に出さない“クールなタイプ”なんだけど、あの試合の終了のホイッスルが鳴った瞬間、思わず涙が出た。ピッチ上で仲間たちと抱き合っているとき、みんな目に涙を浮かべていて、中には感情が溢れて号泣している選手もいた。長くこのクラブにいる選手にとっては、なおさら特別な瞬間だったと思う。」
「僕たちは過去に2回、優勝を逃している。1回は勝点97で、もう1回はたしか92。あれだけ勝点を稼いでも優勝できなかったんだ。だからこそ、“このグループはもっと報われるべきだ”という思いが強かった。そういった背景が、この優勝をさらに特別なものにしてくれたと思う。」
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