リバプールが公式戦3連敗を喫したことで「ミニ危機」と報じられる中、かつてクラブに所属していたジャレル・クアンサーが報道を笑い飛ばした。
現在レバークーゼンでプレーする22歳のセンターバックは、移籍後初のインタビューで古巣への思いと決断の背景を語っている。
リバプールは、ガラタサライ戦とクリスタル・パレス戦での敗戦に続き、先週末のチェルシー戦でも黒星を喫した。
3連敗という結果を受け、アーネ・スロットの戦術に批判の声が上がり、ジェイミー・キャラガーは「リバプールに攻め込むのがあまりにも簡単だ」と指摘している。だが、木曜に行われるウェールズ代表との親善試合を控えたイングランド代表候補のジャレル・クアンサーは、この「ミニ危機説」に対し笑みを浮かべてこう語った。
クアンサーのコメント
「僕はもうリバプールの一員じゃないんです。舞台裏で何が起きているのかも知らない。ただひとつ言えるのは、昨シーズンのリヴァプールは信じられないほど素晴らしいチームだったということ。数か月でそんなに変わるはずがない。それだけですね。」
リバプールはクアンサーの後任としてクリスタル・パレス主将マーク・グエヒの獲得を進めていたが、移籍は土壇場で破談に。
その結果、「リヴァプールはクアンサーを売却するのが早すぎたのでは」との声も上がっている。
しかし、本人は移籍の決断についてこう語る。
「今はレバークーゼンの選手で、いきなり戻って世界最高の選手になって全ての問題を解決できる、なんて立場ではないんです。まだ若くて、これからもミスをするでしょう。でも、それを早く修正できればできるほど、自分の能力に自信を持てるようになるし、自分がどんな選手なのかも明確になっていくと思う。それは試合に出続けることでしか得られません。から今は、とにかくプレーすることに集中しています。」
🇩🇪 レバークーゼンでの新たな挑戦
まだイングランド代表としてのデビューは果たしていないものの、クアンサーはレバークーゼンで順調なスタートを切っている。
クラブは開幕2試合でエリック・テン・ハフ監督を解任したものの、現在ブンデスリーガで5位につけている。
クアンサーは、レギュラーとして出場できる環境こそが、移籍を決断した理由だったと明かす。
「なぜレバークーゼンを選んだかというと、トップレベルの選手たちとチャンピオンズリーグでプレーできる環境があったからです。プレミアリーグの他の強豪に移籍しても、チャンピオンズリーグに出られるとは限りません。だから海外に出て試合に出続けるという決断は、自分にとって良いステップでした。リバプールのようなクラブでは、出場機会は保証されていません。ピッチ上のどこを見てもワールドクラスの選手ばかりだから。僕は、多少のミスをしても信頼してくれるチームでプレーしたかったんです。ミスの下にある努力を見て、成長を期待してくれるようなクラブでね。」
⚽ 編集後記
クアンサーの言葉からは、リバプールでの経験に対する敬意と、成長を求める若者らしい謙虚さがにじむ。
彼の成長曲線が今後どこまで伸びるか——そして、2027年の「買い戻し条項」が発動される日が来るのか。
注目が集まる。
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