“批判への反撃”──35歳、ブレントフォードで再び燃える元リヴァプール主将
元リバプール主将ジョーダン・ヘンダーソンが、イングランド代表での自身の立場について語った。
彼は一部メディアやファンから向けられた「代表ではチアリーダー的存在」「サッカー以外の要素で選ばれている」という批判に対し、
静かだが強い口調で反論した。
現在35歳のヘンダーソンは、サウジアラビアとアヤックスでの短い期間を経て、プレミアリーグのブレントフォードへ復帰。
そして新監督トーマス・トゥヘルのもとで、イングランド代表へのサプライズ再招集を果たした。
以降、彼は一度も代表から外れていない。
「僕はまだ、イングランド代表で戦える」
「正直に言えば、そんな批判にいちいち反応する必要はないと思っている。これまでイングランド代表として何ができるかをずっと証明してきたし、今も高いレベルでプレーしている。外の人たち――メディアでも誰でも――が何を言おうと自由だ。一番大切なのは、監督、コーチングスタッフ、チームメイトがどう思っているかだ。」
「もし僕が“チアリーダー”だと思うなら、彼らに聞いてみてほしい。ヨーロッパで最も優れた監督のひとりが、そんな理由で僕を選ぶわけがないだろう。」
「僕はチームのためにここにいる。トレーニングでも試合でも、どんなときも。僕の仕事はチームを助けること、貢献すること。それ以外のことは、ただ“自分らしくある”だけだ。」
ヘンダーソンの言葉には、キャプテンとしてリヴァプールを率いた時と同じように、誇りと責任感が滲んでいる。
彼は決して過去の栄光にすがることなく、“今も戦う選手”としての姿勢を貫いているのだ。
サウジ移籍、ユーロ落選、そして再出発
サウジ・アラビアへの移籍は、ヘンダーソンにとって人生の分岐点だった。
彼はユーロ2024のメンバーから外れ、非難を浴びることもあった。
その後アヤックスへの移籍で代表復帰を目指したが、ガレス・サウスゲートは他の選手を選択。
それでも彼は諦めず、サッカーの本場・イングランドへ戻ることを決断した。
「サウジにいた時も、ユーロ前の代表キャンプには毎回参加していた。だから、それ(サウジ移籍)が理由だったとは思っていない。もちろん、今振り返れば違う選択をしたかもしれない。でも、あのときの自分にとっては正しい決断だった。いろんな理由があって、誰にもわからない部分もあるけどね。自分なりに“正しいと思うこと”をしたつもりだ。」
「やっぱりプレミアリーグが恋しかった」
アヤックスでのプレーを経て、ヘンダーソンは再びイングランドへ。
その理由は、ピッチの上に立つ者にしかわからない“空気”だった。
「もちろん、できる限り長くイングランド代表でプレーしたい。そして、プレミアリーグに戻ることは頭の片隅にはあったかもしれない。でも、アヤックスにいた時も代表に選ばれていたからね。十分なレベルを保てると思っていた。」
「それでも最終的にプレミアリーグに戻る決断をしたのは、“あの雰囲気と環境”が恋しかったからだ。僕にとってプレミアリーグは世界で最高のリーグ。もう一度そこで戦えるチャンスがあるなら、それを掴みたかった。それが、この決断の理由だよ。」
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