スコットランド代表キャプテンでもあるアンディ・ロバートソンが、代表チームへの批判に対し痛烈なメッセージを放った。
彼の言葉は、ギリシャ戦での劇的な3-1の逆転勝利の直後に発せられたものだった。
苦しい展開の中で勝ち点3を掴み取ったスコットランドは、ワールドカップ出場へ向けて再び力強く前進している。
ギリシャの先制、重苦しい空気を断ち切った逆転劇
W杯予選・グループC第5節、ホームのハムデン・パークで行われたスコットランド対ギリシャ。
先制したのはギリシャ代表で、得点者は奇しくもロバートソンのリバプール同僚、今季ローマへレンタル中のコスタス・ツィミカスだった。
序盤からギリシャが試合を支配し、スタンドには不穏なムードが漂う。だが、スコットランドはそこから真価を発揮する。
ツィミカスのゴールからわずか2分後、ライアン・クリスティの同点弾で流れを引き寄せ、終盤にはルイス・ファーガソン、そしてリンドン・ダイクスが立て続けにゴール。
ホーム3連敗の危機を見事に跳ね返してみせた。
最終的にスコットランドは首位デンマークと勝ち点で並び、ギリシャに4ポイント差をつける好位置につけた。
「文句があるなら勝手に言え」──ロバートソンの痛快メッセージ
試合後、キャプテン・ロバートソンは批判的な声に対して毅然と語った。
「パフォーマンスに文句を言いたいならどうぞご自由に。勝手に言ってろ。僕たちは3ポイントを取れて本当に嬉しいんだ。」
彼は続けて、ファンの感情を理解しながらも、チームへの信頼を呼びかけた。
「タータン・アーミー(スコットランド代表サポーター)にも満足して帰ってもらえたら嬉しい。試合中、苛立つ気持ちがあったのは分かるけど、最後はみんな笑顔で踊っていたじゃないか。試合は60分じゃなくて90分なんだ。今日は本当に大きな結果だった。でもこの勝利を意味あるものにするには、ここからさらに前に進まなきゃいけない。それは僕たち次第だ。」
彼の言葉には、批判を恐れない強さと同時に、
キャプテンとしてチームとサポーターを一つにまとめようとする責任感がにじんでいた。
「日曜も全員で戦う」──ファンへのメッセージ
スコットランドは次戦、ホームでベラルーシ代表と対戦する。
試合は日曜日の午後5時キックオフ(現地時間)。
その数時間後には、デンマーク対ギリシャの大一番も控える。
ロバートソンは、再びファンの力を求めた。
「日曜の試合も大きなテストになる。ファンのみんなの声が必要だ。残り3試合でW杯出場を決めるために、僕たちは全員が同じ方向を向かなければならない。スタンドからの声援が力になるのは間違いない。ただ、僕たちもピッチ上でその想いに応えなければならない。60分間ではなく、90分間を通してだ。それでも、勝ち点3を持ち帰る時のファンの笑顔が一番だよ。」
“戦うキャプテン”の姿勢が、リバプールにも重なる
リヴァプールでも絶大なリーダーシップを発揮してきたロバートソン。
彼の「批判を恐れず前に進む姿勢」は、まさにリバプールの精神そのものだ。
スコットランド代表としても、彼は不動のキャプテンとしてチームを導き続ける。
この夜の彼の言葉は、すべてのサポーターに響く。
「文句があるなら勝手に言え」──
その裏にあるのは、勝利への確信と仲間への信頼だった。
参照記事↓
コメント