リバプールの元エースエミール・ヘスキーが、現在のチームの苦境についてコメントした。
かつてジェラードやオーウェンと共にアンフィールドを沸かせた名ストライカーは、
「今のリバプールには簡単な解決策など存在しない」と認めながらも、この代表ウィークこそが再出発の好機だと語っている。
3連敗の現実──「だが、分析の時間が得られた」
アルネ・スロット体制のもと、シーズン序盤は順調に見えたリバプール。
しかし、直近の公式戦ではまさかの3連敗を喫している。
- クリスタル・パレス戦(プレミアリーグ)
- ガラタサライ戦(チャンピオンズリーグ)
- チェルシー戦(プレミアリーグ)
いずれもアウェーでの敗戦で、試合内容も決して満足できるものではなかった。
だが、ヘスキーはこの流れは「立て直すためのチャンス」と捉えている。
「リバプールの問題を一つの理由に絞ることはできない。ただ、この代表ウィークはおそらくチームにとって良いタイミングだと思う。選手の多くは代表に行くが、コーチングスタッフは守備面などの課題にしっかり取り組める。映像を見直し、どこで崩れているのか、何を修正すべきかを深く分析できるはずだ。」
「プレミアリーグは甘くない」──ヘスキーが語る“現実”
ヘスキーは、プレミアリーグで頂点に立ち続ける難しさをよく知る。
2000-01シーズンにはリバプールでUEFAカップ・FAカップ・リーグカップの三冠を達成し、
その経験からこう警鐘を鳴らす。
「プレミアリーグは本当に容赦がない。トップチームとの試合だけじゃない。どんな相手に対しても、常に最高の準備と集中力が必要なんだ。一瞬でも気を抜けば、誰にでも負けてしまうリーグだよ。」
「即効薬はない」──でも、“チームの再構築”は始まっている
スロット監督のチームは、今季多くの新戦力を迎え入れた。
フロリアン・ヴィルツ、アレクサンダー・イサク、ユーゴ・エキティケ──
若いタレントが多く、ポテンシャルは高いが、まだ“噛み合わせ”には時間がかかっている。
それでも、ヘスキーは悲観していない。
「チームが何をすべきかを見つめ直す時間が今ある。これから先の戦いに備えて再構築するには、まさにベストな時期だ。」
リバプールは現在プレミアリーグ2位(首位アーセナルと勝ち点1差)。
10月19日にはアンフィールドでマンチェスター・ユナイテッド戦を控えている。
その試合は、再び“王者のリバプール”を取り戻すターニングポイントとなるだろう。
ヘスキーが語る“リバプールの本質”
ヘスキーは最後にこう語った。
「リバプールというクラブは、常に立ち上がる力を持っている。何度倒れても、必ずまた走り出す。今はその準備をしているだけだ。」
“即効薬”は存在しない。
だが、リバプールには時間と情熱がある。
それこそが、このクラブが何度でも復活する理由だ。
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