元マンC主将が語る、リバプール新戦力の“本当の価値”
リバプールに加入したフロリアン・ヴィルツが、依然として結果面で苦しんでいる。
しかしその現状を“移籍失敗”とする声に、元マンチェスター・シティのイルカイ・ギュンドアンが強く異を唱えた。
ガラタサライ所属の同選手は、ドイツ代表時代にヴィルツと共にプレー。
ドイツ紙『Bild』のインタビューで、批判の声に対してこう語っている。
「移籍金が高いだけで批判されるのは理不尽」
「フロ(ヴィルツ)の移籍金が高額だった以上、イングランドで騒がれるのは分かっていた。残念ながら、それが今のフットボールビジネスの現実だ。でも、それはフロの責任じゃない。」
リバプールは6月、バイヤー・レヴァークーゼンから1億1,600万ポンド(約220億円)でヴィルツを獲得。
加入から約2か月が経ったが、ここまでゴールもアシストもゼロ。
8月のコミュニティ・シールド(vs クリスタル・パレス/2-2)で、ヒューゴ・エキティケの先制点を演出したのが最後の得点関与となっている。
チームも直近3連敗を喫し、メディアでは「適応に苦しんでいる」「高額移籍の失敗例」といった声が浮上。
「数字だけでは見えない貢献がある」
ギュンドアンは、そんな風潮に**“数字偏重”の誤り**があると指摘する。
「人々が大きな期待を抱くのは当然だ。だけど僕が見たデータでは、“プレミアリーグ全体で最も多くのチャンスを生み出している”のはフロだ。ゴールやアシストだけを見て批判するのは間違っている。フロのクオリティを理解できない人は、サッカーを理解していない。」
事実、Optaのデータでもヴィルツはチャンスクリエイト数で上位に位置。
数字では現れない“攻撃の起点”としての働きは、すでにチームの中核を担いつつある。
「移籍失敗なんて誇張されすぎだ。結果はすぐ出る」
さらにギュンドアンは、メディアが煽る“フロップ論争”を一蹴した。
「“移籍失敗”なんて呼ぶのは完全に誇張されすぎだ。ゴールとアシストはすぐに出てくる。もし10月に出なくても、11月には必ず出る。」
彼はヴィルツが“数字”以上のポテンシャルを持つ選手であることを強調し、一時的な沈黙に過剰反応するべきではないと訴える。
ギュンドアンの信頼が示す“ヴィルツの未来”
批判が渦巻く中でも、ギュンドアンの言葉には説得力がある。
彼は“数字”ではなく“プロセス”を見ており、ヴィルツの真の成長を最も近くで感じてきた選手の一人だ。
リバプールが再び勢いを取り戻すとき、その中心にフロリアン・ヴィルツの名前があることを、彼の元同僚は誰よりも確信している。
ギュンドアンからのメッセージ
「フロリアン・ヴィルツは特別な選手だ。彼の時間はこれからやってくる。」
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