グラニト・ジャカ、元同僚ヴィルツを絶賛
「リバプールで必ずスターになる」
サンダーランドのMFグラニト・ジャカは、リバプールに加入したフロリアン・ヴィルツを「将来的にプレミアリーグのスターになる存在」として高く評価した。
元アーセナル主将のジャカは、レバークーゼン時代にヴィルツとともにシャビ・アロンソ監督の下でプレー。2023-24シーズンにクラブ史上初のブンデスリーガ無敗優勝を果たした中心選手の一人だった。
その後、ジャカはサンダーランドへ、ヴィルツは1億ポンド(約190億円)超の移籍金でリバプールへと旅立った。
Sky Sports のインタビューで、ジャカは「コール・パーマー(チェルシー)とフロリアン・ヴィルツのどちらが上か」という質問に対し、迷わず後者を選んでいる。
「パーマーも素晴らしいが、僕は3年間一緒にプレーしたヴィルツを選ぶよ。彼はボールを持っていない時の動きも信じられないほど良い。ボールを持っても持っていなくても、彼ほどのレベルの“10番”はそう多くない。20〜21歳でこのメンタリティを持ち、練習前後に努力を惜しまず、トレーニングで負けると怒る──これがフロリアン・ヴィルツという選手なんだ」
さらにジャカは続ける。
「2年間彼を見てきたからわかる。パーマーも尊敬しているけど、ヴィルツがプレミアリーグにもたらすものの大きさは計り知れない。サンダーランド相手にだけは活躍してほしくないけどね(笑)。でも彼には幸運を祈っている。本当にそれに値する選手だ」
英国メディアや識者も「時間が解決する」と太鼓判
ヴィルツはプレミアリーグおよびチャンピオンズリーグでまだ得点もアシストも記録していない。代表ウィーク前にはクリスタル・パレス、ガラタサライ、チェルシー戦に出場したが、チームはいずれも敗戦。
それでも、彼のポテンシャルを疑う声は少ない。
新たにレバークーゼンの監督に就任したカスパー・ヒュルマンド(前デンマーク代表監督)は、ドイツ紙『Sport Bild』のインタビューでこう語っている。
「彼はまだリバプールに来たばかりだ。でも心配いらない。すぐにみんなが彼の真価を知るだろう。新しいクラブやリーグで最初から完璧に適応できる選手なんていない。2試合で素晴らしいゴールを決めれば“もう完全にフィットした”なんて言われるが、それも違う。重要なのは時間を与えること。リバプールの人々は、いずれ彼がどれほど優れた選手かを思い知るはずだ」
元トッテナムMFシュテッフェン・フロイントも後押し
元ドイツ代表でトッテナムでもプレーしたシュテッフェン・フロイントも、ヴィルツの未来を楽観視している。
「プレミアリーグに慣れるには最低でも半年はかかる。リバプールへの移籍は彼にとって完璧なステップだが、同時に巨大な挑戦でもある。もし彼が健康を維持し、監督が上手くマネジメントして必要な時に休ませれば、18か月後にはリバプールで最高の選手になっているだろう。その時、世界中が彼を欲しがるよ」
フロイントはさらに、プレミアリーグ特有の強度を強調した。
「プレミアリーグは世界で最もレベルが高い。スピード、強度、個の質──どれも他とは比べものにならない。トップ選手であるフロリアンでさえ、最初はその違いに驚くだろう。でも彼なら必ず適応し、“ゲームチェンジャー”になれる」
移籍の舞台裏
ヴィルツはマンチェスター・シティやバイエルン・ミュンヘンからのオファーを断り、リバプールを選択。
移籍金は当初1億ポンド(約190億円)で、成果に応じて最大1億1600万ポンドに達する可能性がある。
アーネ・スロットの下、彼は背番号7を背負い、新たな挑戦をスタートさせた。
まだ序章にすぎない
22歳のフロリアン・ヴィルツにとって、リバプールでの挑戦は始まったばかりだ。
適応期間の難しさを理解する者たちは口を揃える──
「時間が経てば、彼は必ずリバプールの中心になる」と。
そしてその未来を最も確信しているのが、かつて彼と共に戦ったグラニト・ジャカなのかもしれない。
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