リバプールでの時間を「すべてが揃っていた」と表現したチアゴ・アルカンタラ。
クロップのもとで学んだ“プレーは止まらない”という哲学、そして支配と戦いが共存するチームの真髄を語る。
今回はチアゴの言葉から、リバプールというクラブの本質を見つめ直す。
「リバプールでは、すべてが揃っていた」
「リバプールで過ごした時間は、私がクラブに求めていたすべてが詰まっていました。あらゆるタイトルをかけて戦い、ピッチを支配しながらも、毎日「闘う姿勢」を失わないチーム。特別な欠点などありませんでした。ただ、そこにいる全員が“努力し続けなければならない”環境だったのです。支配して勝つ強さと、泥臭く戦う強さ。その二つが共存するクラブ――それがリバプールでした。」
「クロップは、どんな状況もチームの味方に変える」
「イングランドのサッカーは、1対1で相手を上回ることを常に求められる世界です。その厳しさが、選手を毎週成長させる刺激になる。バルサの美しいサッカー、バイエルンの圧倒的な支配。そのどちらとも違う――南米の熱を感じさせる強度が、プレミアリーグにはあります。そんな環境で、私はユルゲン・クロップという特別な監督に出会いました。彼は毎日、絶え間なくエネルギーを放ち、どんな状況もチームの味方に変えてしまう。クロップには「悪い状況」という概念が存在しません。すべては“捉え方”次第。彼は笑い、時に冷静さで、時に情熱で、チーム全体を正しい方向へ導いていく。練習では、常に強度を求められました。そして彼から学んだ最も大切なことは――プレーは止まらないという哲学です。たとえシュート練習であっても、リバウンドやボールロスト、次の展開に備えなければならない。どんな瞬間も“次”がある。サッカーとは、常に動き続ける生命のようなもの。クロップが私たちに教えたのは、まさにその“生きているプレー”の感覚でした。」
チアゴが語ったように、“支配する強さ”と“戦う強さ”の両立。
それは今のチームにも、そしてこれからの時代にも受け継がれていくリバプールのメンタリティだと感じる。
参照記事↓
Helping others https://learning.coachesvoice.com/cv/thiago-alcantara

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