― チャンピオンズリーグ・フランクフルト戦を前に語る“期待と責任”
リバプールのアルネ・スロットは、23日(水)夜に行われるチャンピオンズリーグ・グループ第3節、アイントラハト・フランクフルト戦を前に、チームに求められる“勝利への責任”を強調した。
4連敗中のリバプールにとって、ドイツでの一戦は立て直しを図る重要な試合となる。
「移動の遅れは言い訳にならない」
チームは試合前日にメルウッドのAXAトレーニングセンターで調整を行った後、飛行機の技術的なトラブルにより出発が遅れたものの、スロット監督は冷静だ。
「予定より数時間遅れてフランクフルトに向かうことになったが、試合準備への影響はない。それを言い訳にするつもりはまったくない」
■「どんな状況でも勝利を求められるのがリバプール」
リバプールは今季のチャンピオンズリーグで1勝1敗。勝点を積み上げたい一戦だが、スロットは“現実的な理由”よりも“クラブの責任”を口にした。
「リバプールの選手として試合に出る以上、勝つことが義務だ。フランクフルトのように熱狂的なスタジアムでの試合はチャレンジだが、我々の選手たちは慣れている。難しい環境でも勝利をつかみに行く」
また、4連敗という結果にも動じない。
「勝ったからといって気を抜くことも、負けたから変えることもない。我々は7連勝していたときも次を勝つことを目指していたし、今もそれは変わらない。リバプールの選手として求められるのは“常に勝利”だ」
「フランクフルトは危険な相手」
ブンデスリーガ3位のフランクフルトについても高く評価した。
「昨季もヨーロッパで強さを見せた。トッテナム戦でも互角だったし、今季もガラタサライに5-1で勝っている。我々はその結果を警戒しなければならない。彼らには個の力があり、監督も長くチームを率いている。とても良いチームだ」
「エキティケ、古巣での特別な夜に」
今回の対戦は、今夏フランクフルトから加入したFWウーゴ・エキティケにとって古巣対戦となる。
「古巣でプレーするのは特別なこと。彼はチームをチャンピオンズリーグに導いた選手だ。ファンにとっても彼の帰還は嬉しいはず。ドイツ出身のヴィルツや、ブンデスリーガでプレーしていたフリンポンにとっても特別な夜になるだろう」
「“ローテーション”ではなく“総力戦”」
週3試合という過密日程の中で、スロット監督は選手起用を「ローテーション」ではなく「チームの強み」として捉えている。
「“ローテーション”という言葉は“他の選手にも出番を”という響きがあるが、そうではない。我々には試合を任せられる選手がたくさんいる。3試合を7日間で戦うのなら、全員を使うのが当然だ。だからユナイテッド戦でも55分で3人を交代させた。明日も、そして週末もまた多くの選手を起用するだろう」
試される“スロット流のリバウンド力”
スロット体制の序盤は7連勝と完璧な滑り出しを見せたが、ここにきてチームは試練を迎えている。
それでも指揮官の言葉には焦りがない。
勝利を「義務」として受け止めるその姿勢こそ、リバプールというクラブの精神だ。
ブンデスの強豪フランクフルトの地で、再び“勝者のリバプール”を取り戻せるか——。
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