「スロット、ブレントフォード戦前日会見:『サラーは人間だ。だが、またゴールを決める』」

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「サラーは人間だ。だが、彼はまたゴールを決める。」「チームは今、成長の途中だ。」

リバプールのアルネ・スロットは、プレミアリーグ第10節・ブレントフォード戦を前に記者会見を行い、チームの現状やサラーの得点力、そして若手や新戦力について率直に語った。

リヴァプールは土曜夜にGtechコミュニティ・スタジアムでブレントフォードと対戦する。

水曜のチャンピオンズリーグではアイントラハト・フランクフルトを5-1で破り、連敗を脱出。

AXAトレーニングセンターで行われた会見では、多岐にわたるテーマについて質問が飛んだ。

フロリアン・ヴィルツの影響とアシストについて

「彼の2つ目のアシストを“アシスト”と呼ぶのは少し面白いですね。ユナイテッド戦でのプレーの方が、フランクフルト戦でのアシストよりも難しかったと思います。ただ、4-1の場面でのアシストは良かったし、彼の全体的なプレーは、私も、そしてリバプールのファンも気に入ったと思います。私たちは以前から同じようなプレーを見せてきましたが、試合に勝つか負けるかで印象はまったく変わります。5-1で勝てば“良い攻撃が多かった”と評価され、負ければ同じ内容でも“問題がある”と見なされる。ユナイテッド戦でもフランクフルト戦でも、オープンプレーでのチャンス数はほぼ同じでした。違いは、セットプレーで失点しなかったこと、そしてセットプレーから2得点できたことです。」

今季、ベストメンバーを決める難しさについて

「これは新加入選手の問題だけではありません。優れた選手が非常に多く、“ベストメンバー”を決めること自体が難しいのです。対戦相手の戦術、選手のコンディション、そして選手同士の連携──すべてを考慮する必要があります。世界中のビッグクラブがそうであるように、11人以上がスタメンでプレーできる実力を持っています。夏に多くの変化があり、チームとして成長するには時間がかかることも分かっていました。7連勝した時期もありましたが、それでも“まだチームは成長の途中だ”と感じていました。チームが成熟していく過程では、難しい時期もあります。特に過密日程の中ではね。最近4試合のうち3試合がアウェイだったこともあり、モチベーションを保つのは簡単ではありません。ただ、困難の中でこそチームが一つにまとまり、最高の形に成長していくのです。」

サラーの得点が止まっていることについて

「これはチーム全体にとっても難しい時期です。リバプールで長年プレーしている選手たちも、新加入選手たちも、誰も“負けること”に慣れていません。開幕から7連勝していたのですから、1敗するだけでもショックです。それが2回、3回、4回と続けば、誰にとっても厳しい時間になります。」

カーティス・ジョーンズがCLで記録したパス数について

「彼がボールに多く触ったのは驚きではありません。フラーフェンベルフを欠いていたので、彼とドミニク(ソボスライ)を少し低い位置に置いたのです。相手は非常に低いブロックを組み、ほとんどプレスをかけてきませんでした。3-1でリードしている状況では、リスクを取らずにパスを回す時間も増えます。もし1-0で負けている状況なら、より多くのリスクを取らなければならない。カーティスは私が来てから出場時間を伸ばしています。それには理由があります。彼の成長とプレーの進化を高く評価しているからです。ただし、彼も5~6人の優れた中盤の中で競争しています。フランクフルト戦の彼のプレーは非常に良かったと思います。」

サラーが再び得点を重ねられるかについて

「それが“キレ”の問題なのかは分かりません。サッカーでは、どんな選手でもチャンスを逃すものです。モー(サラー)も人間です。彼が何試合も続けてチャンスを外すのは珍しいことですが、こういうことは起こります。もしかしたら、3-1でリードしているときの方が1-0で負けているときより決めやすいのかもしれません。でも、それが彼に当てはまるかは分かりません。確かなことは、モーはこのクラブでずっと得点してきたということ。彼がまたゴールを決め始めることに、私は何の不安もありません。彼はこれまでのキャリアでも常にそうしてきましたし、これから数週間、数か月の間にまたゴールを重ねてくれるでしょう。」

チームの変化がサラーのプレーに影響したか

「それはあるかもしれません。特に右サイドバックのトレント(アレクサンダー=アーノルド)とは、彼のリバプールキャリアを通じてずっと一緒にプレーしてきましたから。ただ、夏に多くの選手が入れ替わったことで、全員が新しい関係を築き直す必要があります。それは簡単なことではありません。サラーも例外ではない。理想的には毎試合同じメンバーで戦いたいですが、現実的には不可能です。フリンポンやブラッドリー、マクアリスター、イサクもそれぞれ離脱がありました。そうした要因が、昨季ほど一貫性を持てなかった理由の一つかもしれません。」

フランクフルト戦での変更の意図について

「アレクサンダー・イサクとユーゴ・エキティケの2人を同時に起用できたのは初めてでした。イサクはようやく連戦できる状態に戻ったので、この機会を生かしたかったのです。フランクフルトはセンターバック周辺でスピードに弱点があると見ていました。その点で、イサクとエキティケのスピードを活かせる展開になると思いました。実際、エキティケの先制点は見事でした。9番と10番を縦に並べるのではなく、横並びの2トップのように配置しました。右サイドのフロリアン・ヴィルツは“自由なロール”を与え、ほとんどサイドには張っていません。細かい違いはありますが、基本的な戦い方は昨季と同じです。新加入選手が新しい特徴をもたらしただけです。」

元リバプールGKケレハーについて

「ゴールキーパーは少し特別な存在ですが、1年以上ベンチにいるのは選手にとって健康的ではありません。だからこそ、ハーヴィー・エリオットやクアンサも他クラブで経験を積むことを選びました。ケレハーも長年控えでしたが、“出場機会を求める時期”が来たのだと思います。そして彼は正しかった。ブレントフォードで素晴らしい活躍を見せています。また、私たちはジョーダン・ヘンダーソンとも対戦します。オランダでは『アヤックスはヘンダーソンを失って苦しんでいる』とよく言われます。それほど彼が重要な選手だったということです。」

ミロシュ・ケルケスが先発を続けている理由について

「ロボ(アンドリュー・ロバートソン)と比較するのは避けます。ただ、ケルケスを獲得した理由は明確です。彼はエネルギーに満ち、何度も上下動を繰り返し、1対1の守備に非常に強い。守備面でも安定しており、オーバーラップでチームに勢いを与えます。彼にとっては少し不運なのは、ガクポがカットインしてシュートを狙うプレーを得意としていること。ただ、何度か“ケルケスに出した方が良い場面”もありました。これは、2人の関係をより深める必要があるという良い例です。それこそが彼をチームに加えた理由です。」

スロットまとめコメント

スロットは、現在のチームが「変化と成長の途中にある」と強調し、サラーへの信頼と新戦力の適応を前向きに語った。

「サラーは人間です。けれど、彼はまたゴールを決めます。チームもまた成長し続けています。一度噛み合えば、私たちはベストなリバプールを見せられるでしょう。」

参照記事↓

https://www.liverpoolfc.com/news/arne-slot-press-conference-team-selection-wirtz-impact-salah-jones-and-more

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