リバプールは今週土曜、プレミアリーグでブレントフォードとのアウェー戦(Gtechコミュニティ・スタジアム)に臨む。
アルネ・スロット率いるチームは、週中のチャンピオンズリーグでアイントラハト・フランクフルトに5−1で快勝し、公式戦4連敗という悪い流れを断ち切った。
今季のプレミア王者は、アレクサンダー・イサクの加入により攻撃面の強化が期待されていたが、開幕から守備面の不安定さが目立っている。ここまでリーグ戦で11失点を喫しており、王者としては厳しい出だしとなった。
そんな中、昨夏リバプールを離れた元DFセップ・ファン・デン・ベルフが、スロットから「残ってほしい」と説得されていたことを明かしている。
スロットの言葉「君には将来チャンスがある」
現在23歳のファン・デン・ベルフは、昨夏に出場機会を求めてブレントフォードへ完全移籍。
新天地では守備の要として定着し、今季プレミアリーグ全8試合に出場している。
古巣との再会を控えた彼は、『ガーディアン』紙のインタビューで、スロット監督からの言葉を振り返った。
「これまでの数年間、リバプールで自分に本当のチャンスがあるとは感じなかった。でも数週間後、彼(スロット)は僕にこう言ってくれたんだ。『君はとても良いプレーをしている。残ってほしい』と。そして、『今すぐレギュラーにはなれないが、残れば将来的にスタートメンバーとしてプレーするチャンスが来る』と言われたんだ。」
スロットは当時、若手育成と世代交代を並行して進める構想を描いていたとみられる。
守備の課題を抱えるリバプール
今季のリバプールは、開幕から守備の安定感を欠いている。
特にセンターバック陣の負傷とコンディション不良が続き、スロットにとって最優先の課題は「守備の再構築」だ。
もしファン・デン・ベルフが残留していれば、今のチーム状況では十分に出場機会を得ていた可能性もある。
しかし、ブレントフォードでレギュラーを勝ち取った現在の立場を考えれば、移籍は“正しい決断”だったとも言えるだろう。
古巣相手に真価を示す一戦へ
土曜の試合では、ファン・デン・ベルフが古巣リバプールの前に立ちはだかる。
オランダU-21代表でもある彼は、イサクまたはエキティケら強力攻撃陣を相手に、自身の成長を示す絶好の機会を迎える。
一方のリバプールにとっては、守備を引き締め、“勝ち切る強さ”を取り戻すことがプレミアリーグ連覇への第一歩となる。
スロットの下で進む再構築の過程で、ファン・デン・ベルフが残していった“もしも”の物語は、今なおクラブの中で語られている。
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