アンディ・ロバートソン、ブレントフォード戦の敗因を「戦術不履行」と痛烈批判
リバプール副キャプテンのアンディ・ロバートソンが、3-2で敗れたブレントフォード戦後にチームの戦いぶりを厳しく自己批判した。
アルネ・スロット率いるチームは、ミッドウィークのフランクフルト戦で大勝し復調の兆しを見せたが、わずか数日後のプレミアリーグで再びつまずき、リーグ戦4連敗を喫した。
開始5分で崩壊、練習した“ロングスロー”から失点
試合は開始早々、ブレントフォードのダンゴ・アウトターラに先制を許す。ロングスローからの混戦を押し込まれる形だった。
さらにミッケル・ダムスゴーのスルーパスからケヴィン・シャデに追加点を許し、前半のうちに2失点。
前半終了間際、ミロシュ・ケルケスが移籍後初ゴールで1点を返すも、後半にはVAR判定で得たPKをイゴール・チアゴに決められ、試合は3-2で終了した。
ロバートソン:「練習した形で戦えなかった」
後半途中から出場したロバートソンは、試合後にLFC TVのインタビューでチームの戦術的な甘さを率直に指摘した。
「今日は“自分たちのゲームプラン”をまったく遂行できなかった。ボールを持っている時は多少のチャンスを作れたが、ボールを持っていない時間の戦い方がまるで足りなかった。」
さらに、ブレントフォードの戦い方が予想通りだったにもかかわらず、リバプールが対応しきれなかったことを認めた。
「彼らはロングスロー、セカンドボール、セットプレー、すべてにおいて強い。わかっていたのに、開始5分で3本のロングスローを投げ込まれ、そのうちの1本から失点。完全に相手の土俵に乗せられてしまった。」
「ブレントフォードを舐めてはいけない」
「プレミアリーグで“相手が勝手に下がってくれる”なんてことは絶対にない。どのチームにも明確な戦術があるし、監督たちは1週間かけて準備してくる。ブレントフォードは自分たちのプランを完璧に遂行したが、僕らは何もできなかった。」
ロバートソンは「努力の姿勢」自体が欠けていたとも語り、精神面の改善を強く求めた。
「コントロールを掴むには、まず“戦う”ことから始めなければならない。セカンドボールも、ファーストボールも、全部勝ち取らないといけない。今日は一度も試合の主導権を握れなかった。」
「引き分けすら似合わない内容だった」
ミロシュ・ケルケスとモハメド・サラーのゴールで一時は追い上げたものの、試合内容については厳しい自己評価を下した。
「ハーフタイムに2-1でロッカールームに戻れたのは幸運だった。本当はそのスコアにふさわしくなかった。後半はさらに押し込まれて、PKを与えて3-1。最後にサラーの得点で希望を繋いだけど、引き分けたとしても正直“過大評価”だったと思う。」
「このクラブの選手なら、もっと走れ、もっと働け」
「今の成績は受け入れがたい。結果も内容も足りない。立て直せるのは自分たちしかいない。トレーニングで、試合で、もっとハードワークしなければならない。ここはリバプール。努力は最低条件だ。」
「次の試合まで時間はない。だが、それが逆に良いことでもある。切り替えてすぐに戦えるからだ。水曜からもう一度、強いリバプールを見せないといけない。」
試合後のロバートソンの言葉は、チームの現状を端的に表している。
「戦術の問題」ではなく「戦う姿勢」の欠如——それが今のリバプールを苦しめている最大の要因だ。
スロット政権の下で築いた“攻撃的ポゼッションサッカー”を機能させるには、まずプレッシングと球際での執念を取り戻すことが求められる。
水曜の次戦こそ、再出発の舞台となるだろう。
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