ブレントフォードの元リバプール主将ジョーダン・ヘンダーソンが、古巣を3-2で下した後、かつての仲間たちへの敬意と信頼を語った。
プレミアリーグ第10節、アルネ・スロット率いるリバプールはブレントフォードに敗れ、公式戦4連敗。王者として苦しい時期を迎えているが、ヘンダーソンは「リバプールの復活は時間の問題だ」と断言した。
■ ブレントフォードが王者を撃破、ヘンダーソンは全得点に絡む存在感
試合は立ち上がりからブレントフォードが主導権を握った。
前半16分、ダンゴ・ワタラがロングスローの流れから押し込み先制。さらに終盤にはケヴィン・シャーデが追加点を挙げ、2-0と突き放す。
リバプールは前半アディショナルタイムにミロシュ・ケルケズのゴールで1点を返したものの、後半にイゴール・チアゴのPKで再び突き放される。
終盤、モハメド・サラーの一撃で再び1点差としたが反撃は届かず、3-2で試合終了。
ブレントフォードが王者撃破の金星を挙げた。
ヘンダーソンは中盤で攻守にわたり奮闘し、古巣相手に堂々の存在感を見せた。
「リバプールはワールドクラス。弱点なんてない」
試合後、TNT Sportsのインタビューでヘンダーソンはリバプールへのリスペクトを惜しまず、次のように語った。
「リバプールはワールドクラスのチームで、ワールドクラスの選手たちが揃っている。ピッチのどこを見ても質の高い選手ばかりで、弱点なんて見当たらない。最近の結果は良くないかもしれないけど、彼らは依然としてトップクラスのチーム。波に乗るのは時間の問題だと思う。」
続けて、今季の不調にも理解を示しながらも「リバプールは依然として恐るべき存在」と語った。
「昨季のような勢いが出ない理由はいくつかあるだろうけど、それでも彼らはトップレベル。どのポジションにも優れた選手がいて、彼らが本来のリズムを取り戻せば、すぐにまた勝ち続けるはずだ。」
「僕らは全員で戦った。勝つに値する内容だった」
ブレントフォードとしての勝利についても、ヘンダーソンはチーム全体の戦いぶりを称えた。
「僕らは最初から最後まで一体感を持って戦った。難しい時間帯もあったけど、落ち着いてボールを扱い、ただ前に蹴るだけではなく、背後を突く形を狙えた。ダムス(ダムスゴー)がシャーデへの2点目を演出したようにね。イゴール(チアゴ)も脅威だったし、前線の選手たちはカウンターで本当に良い動きを見せてくれた。守備も集中していて、全員で掴んだ勝利だと思う。」
り 古巣との再会「12年の時間、家族もリバプールで過ごした」
この試合は、ヘンダーソンにとってリバプール退団後初の古巣対戦となった。
35歳となった彼は感慨深い表情を見せながらも、試合では全力を尽くした。
「長い間リバプールで過ごしてきたから、少し不思議な気分だった。でもホイッスルが鳴った瞬間に切り替えた。試合が始まれば“ビジネスモード”で、全力でプレーするだけ。それでも、スタジアムでリバプールファンに再び会えたのは特別だった。」
「あのクラブは僕の人生の一部。12年間を捧げ、子どもたちもリバプールで生まれた。僕の心の中にリバプールは永遠にある。対戦中はもちろん勝ちたいけど、それ以外では彼らに成功してほしいと心から願っている。」
「リバプールの再起は時間の問題」— 主将としての誇りを胸に
試合後もなお、彼の言葉からはリバプールへの深い愛情と敬意が滲む。
キャプテンとして12年にわたってチームを支え続けた男が、今もなおクラブを“家族”と呼ぶのは当然のことだろう。
ブレントフォードの勝利は記録上の1勝かもしれない。
だが、ヘンダーソンにとってこの夜は、キャリアの節目を象徴する“特別な勝利”となった。
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