元スローインコーチが“スロット政権加入”に意欲を示す
リバプールの元スローインコーチ、トーマス・グロネマーク氏が、アルネ・スロット率いる現チームへの加入に前向きな姿勢を見せている。近年プレミアリーグで注目を集める「スローイン戦術」が再び脚光を浴びる中、同氏の存在が改めて話題となっている。
スローインが決定打に…ブレントフォード戦の失点が波紋
今季のプレミアリーグでは、ロングスローを武器にするチームが増加。リバプールも先日のブレントフォード戦(2-3)で、試合開始5分にマイケル・カヨデのスローインから失点を喫した。
スロット自身も「セットプレーの重要性は日に日に増している」と語っており、スローイン戦術の強化は急務となっている。
“スローイン革命”をもたらした男
この分野において、リバプールはすでに先駆者でもあった。
2018年、ユルゲン・クロップ監督の下で世界初の「スローイン専門コーチ」としてグロネマーク氏を招聘。デンマーク出身の同氏は、わずか数カ月でチームに大きな変化をもたらした。
「リバプールでは“速くて賢いスローイン”を導入し、プレッシャー下でのボール保持率をリーグ18位から1位に引き上げた」と本人は当時を振り返る。
「世界最長のスローイン記録を持っているからといって、“ロングスロー専門”だと思われがちだが、私が教えているのはあくまでチーム全体の戦術的スローインなんだ。」
「彼が来てから6メートル伸びた」ロバートソンが証言
当時を知る選手のひとり、アンドリュー・ロバートソンはグロネマーク氏の影響力をこう語っている。
「スローインの意識がまったく変わった。全員のポジショニングが良くなり、投げやすくなったし、テクニックも向上した。僕はチームで一番飛ばない方だったけど、彼が来てから約6メートルも飛距離が伸びたんだ。チーム全体で彼のメソッドを信じて取り組んだ結果だと思う。」
X上で「いつでも電話を待っている」
2023年に契約満了でクラブを離れたグロネマーク氏だが、今もリヴァプール愛は健在だ。
先週、SNS「X(旧Twitter)」上でファンの問いかけにこう返信している。
「彼ら(リバプール)がいつ電話をくれても大歓迎だ。ほとんどのチームにオープンだが、いつでも助ける準備はできている。」
さらに自身の実績を紹介する記事を共有し、「リバプールでの仕事を誇りに思っている」と投稿。
スロット政権下での再登板に意欲をにじませた。
セットプレー改革が進むスロット体制
現在のリバプールでは、元個人育成コーチのアーロン・ブリッグス氏が新たにセットプレー専門コーチとして就任。スローインやコーナーキックなど、細部の戦術強化に取り組んでいる。
ただ、ブレントフォード戦で露呈した“スローイン対応の甘さ”を踏まえれば、グロネマーク氏の復帰は理にかなっている。
スロットが今後どのような判断を下すのか、注目が集まる。
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