マッチデイ・プログラム内で、アルネ・スロットは冷静かつ慎重に語った。
「今季すでにパレスと対戦しており、その時の結果(※プレミアリーグでの敗戦)は我々が望んでいたものではなかった。まずは相手に敬意を払いたい。」
「あの試合では、前半は苦戦し、後半に追いついたものの、終盤に決勝点を許してしまった。彼らの“粘り強さ”と“最後まで諦めない姿勢”には注意が必要だ。」
「まだ起用メンバーは最終決定していない。トレーニングと選手の状態を確認する必要がある。だが、誰を使うにしても、“パレスのようなチームと戦う準備”ができていなければならない。」
ウッドマン「1試合でも出られたら、それが夢の実現」
リバプールではアリソン・ベッカーが負傷離脱中。
その代役としてリーグ戦ではジョルジ・ママルダシュヴィリがゴールを守っているが、リーグカップではGKをローテーションする傾向があり、
今夏に加入したフレディ・ウッドマンに公式戦デビューのチャンスが訪れようとしている。
「このクラブに加入したとき、“1試合でも出られたら夢が叶う”と思っていた。水曜の夜、それを現実にできたら最高だ。」
「でも、自分が出ることよりも大切なのは“勝利して次に進むこと”。この大会の意義は、チームとして結果を出すことにある。」
チャンピオンシップで長く経験を積んだ彼にとって、
アンフィールドでのデビューは新たな章の幕開けとなるだろう。
グラスナー監督「若手はチャンスを掴み取った」
対するクリスタル・パレスのオリヴァー・グラスナー監督は、試合前日に行われた会見で2人の先発メンバーを明言した。
GK ウォルター・ベニテスと、DF ジェイディ・キャンヴォットだ。
「これは贈り物ではない。彼らは努力でチャンスを勝ち取った。キャンヴォットはトレーニングで非常に良いパフォーマンスを見せており、彼を信頼しているから明日の試合で起用する。」
「ウォルターも同じ。練習で素晴らしい状態を維持しているし、彼にも相応しい出場機会を与えるつもりだ。」
負傷者は最小限 ―「チームの状態はポジティブ」
グラスナー監督は、アーセナル戦(0-1敗戦)を終えても大きな負傷はないと明言。
ただし、アメリカ代表DF クリス・リチャーズがふくらはぎの違和感で欠場となる。
「唯一の問題はリチャーズのふくらはぎ。彼はリバプール遠征には帯同しない。それ以外の選手は全員問題なく回復している。アーセナル戦でも最後まで同点を狙い続ける姿勢を見せてくれた。チームの状態は非常に良い。」
アルネ・スロットが強調した「最後の笛まで油断するな」という言葉は、単なる警告ではなく、リバプールの今季を象徴するテーマかもしれない。
主力の負傷、タイトなスケジュール、若手の台頭。
そのすべてを乗り越えるために、チーム全員が“集中力”と“情熱”を持って戦う必要がある。
ウッドマンがその象徴として、アンフィールドのゴールマウスに立つ夜――。
それは、夢と覚悟が交わる瞬間になるだろう。
参照記事↓
https://www.liverpoolfc.com/news/liverpool-v-crystal-palace-carabao-cup-team-news

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