ドイツ代表キャプテンのジョシュア・キミッヒが、リバプールで苦戦気味のスタートを切っているフロリアン・ヴィルツにエールを送った。
リバプールは今夏、バイエルンやマンチェスター・シティの関心を退け、レバークーゼンからヴィルツを最大1億1600万ポンド(約230億円)で獲得。世界的評価を受ける若手プレーメイカーとして期待を集めていた。
しかし、チームが不振に陥る中、22歳のヴィルツはプレミアリーグで未だゴールもアシストも記録できていない。苦境に立つリバプールは、首位アーセナルと7ポイント差。ヴィルツも最近のリーグ戦でベンチスタートが続き、批判の声が強まっていた。
そんな中、キミッヒはドイツ紙Welt Am Sonntagの取材で、ヴィルツに直接連絡を取ったと明かした。
「彼に連絡したよ。自分を疑う理由なんて全くない。フロはクオリティとメンタリティを完璧に兼ね備えている。時間をかけて取り組めば、必ずトップにたどり着ける。大切なのは忍耐だし、もちろんチームの助けも必要だ」
キミッヒは以前からヴィルツを高く評価しており、今夏バイエルンが獲得できなかったことを残念がっていた。しかし今回もやむを得ない決断としてリスペクトを示し、成功を願っている。
重圧と適応期、若きスターに必要なのは“時間”
ヴィルツの技術とゲームメイク能力は疑いようがない。問題は数字だけでなく、リバプールという環境への適応が求められている点にある。
- 新リーグ、新監督、新戦術
- チーム全体の不調
- 巨額移籍金による期待とプレッシャー
- 22歳という年齢で背負う役割の大きさ
この状況で躓く選手は珍しくない。キミッヒの言葉は、表面的な結果よりもプロセスを信じろというメッセージだ。
リバプール視点:今は我慢のフェーズ、才能は消えない
ヴィルツの判断力や創造性は既にプレーの随所で見えている。爆発の瞬間は訪れるはずだ。
チームの調子が上がれば彼も自然と輝く。逆に言えば、彼だけの問題ではない。
リバプールが中長期の視点で補強した以上、短期的な数字だけで評価する段階ではない。
“我慢の投資”がどう花開くか、ここからが本番だ。
大きな才能は、時に大きな期待とプレッシャーに押しつぶされそうになる。キミッヒの言葉は、仲間としての敬意と、トッププレーヤーとしての経験からの助言だと思う。
ヴィルツは落ちない。時間を味方につければ、きっとリバプールの中心になる。
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