ルート・フリットがスロットを批判。不調リバプールに“2つの奇妙な決断”

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エキティケ起用外しと戦術説明に疑問

リバプールの不振に関して、オランダのレジェンドであり1987年バロンドール受賞者のルート・フリットが、アルネ・スロットの判断に苦言を呈した。

スロットは昨季、就任1年目でプレミアリーグ制覇という歴史的成果を挙げたものの、今季は厳しい序盤戦を迎えている。直近6試合で5敗、最新節のブレントフォード戦でも3-2で敗れ、順位は7位に後退した。

試合後、スロットは戦術面での課題を率直に認め、相手チームがどのようにリバプールを苦しめたのか、その理由まで自ら説明した。だが、この姿勢にフリットが反応した。

「相手の戦術を説明し、なぜ自分たちが苦戦しているのかまで話していた。あれは本当に奇妙だった。そんなことは言うべきじゃない」

「成功していたのに、突然うまくいかなくなる。それも学びの過程だ」

フリットはオランダのZiggo Sport『Rondo』で、スロットの“オープンすぎる説明姿勢”に疑問を投げかけた。

エキティケ→イサクへの入れ替えにも批判

スロットの選手起用についても、フリットは不満を示した。

夏にニューカッスルから英国記録額1億2500万ポンドで獲得したアレクサンダー・イサクは、まだプレミアで1ゴールと結果が出ていない。加えて、先日のフランクフルト戦で鼠径部を痛め離脱中だ。

一方、アイントラハト・フランクフルトから加入したウーゴ・エキティケは、ここまで13試合で6ゴール1アシストと好パフォーマンス。しかし、スロットは近試合でイサクを優先し、エキティケをベンチに回した。

「良いプレーをしていたのに、突然イサクを起用した。おそらく『なぜ自分が外れるんだ』と思ったはずだ。それはチームに良くない」

フリットは、選手の心理とチームの勢いを考慮すべきだったと指摘した。

その評価は公平か?現状と文脈を整理

フリットの指摘は、確かに一理ある。

  • 調子の良い選手の継続起用
  • メディア対応で弱みを見せすぎない姿勢

これはトップクラブの指揮官に求められる基本だ。

一方で、スロットは就任からまだ1年半。改革途上であること、昨季の想定以上の結果により周囲の期待値が急上昇してしまったことも背景にある。

さらにリバプールは、システム変更や新戦力適応など、中長期的再構築フェーズで戦っている最中だ。

短期的な数字だけで切り取ると誤解を生む時期でもある。

リバプールが次に必要なこと

現在の課題は明確だ。

  • フォームを維持している選手の継続的信頼
  • 負傷者の多さに対する柔軟な戦術調整
  • メディア対応は“見せるカード”のコントロール

スロットは誠実で説明責任を果たすタイプだが、今はチームが揺れている時期。

情報開示のバランスをもう少し変える時期に来ているのかもしれない。

とはいえ、プロジェクト全体は崩れていない。

チームは質があるし、ロッカールームの不協和も見られない。

風向きが変わるポイントを掴めるかが勝負になる。

総括

フリットの言うとおり、トップクラブでは勝ちながら学ぶことが求められる。

同時に、スロットは“長期プロジェクトの監督”という点を忘れてはいけない。

ここから答えを見つけられるか。

ここからが本当の勝負だ。

参照記事↓

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