レアル・マドリードを率いるシャビ・アロンソは、アンフィールドで受けたブーイングにも動じずプレーしたトレント・アレクサンダー=アーノルドについて語り、リバプールに1-0で敗れた試合を振り返った。
アレクサンダー=アーノルドはリバプールを今夏に離れて以来、初めてのアンフィールド帰還。ウォーミングアップ中からホームファンにブーイングを浴び、後半残り9分で投入された際にも大きな声が飛んだ。さらにその日の朝、スタジアム近くの彼の壁画が破損される出来事もあった。
だがアロンソは、彼がその状況を理解し、覚悟のうえで臨んでいたと強調した。
■ アロンソのコメント
「激しい試合だったし、アンフィールドのチャンピオンズリーグの夜、それもヨーロッパの“クラシコ”の雰囲気は分かっている。我々には彼(トレント)のクオリティと、サイドからの脅威が必要だった。(観客の反応は)予想できたことだ。彼はプロフェッショナルで成熟している。彼はそのための準備ができていた。問題なかった。」
アレクシス・マクアリスターが後半、ドミニク・ソボスライのFKを頭で押し込み決勝点とした場面について。
「ハーフタイムには、試合に残り続ければチャンスが来ると言っていた。ただ、そこから多くのファウルをしてしまい、クルトワはそのヘディングを止められなかった。とはいえ、クルトワはファンタスティックだった。ただ、これだけ多くのファウルをしてしまうと、今日のように試合を手放す可能性があることを理解しなければいけない。」
リバプールの強度に対してチームがエネルギー不足だったという見方について。
「そうは思わない。しっかり戦った。前半にはソボスライにチャンスがあったし、クルトワは素晴らしいセーブをしている。我々も高いリズムでプレーした。今日欠けていたのは、最後の3分の1で相手を傷つけること、真の脅威になることだった。後半は細かいところが相手に傾いただけだ。」
さらに総括としてこう話した。
「今日は少し難しい試合だった。チームには文句はない。本当によくやった。難しい試合だった。1対1で相手に問題を与えることができなかった。悔しさは残るが、今日を分析し、この敗戦から学ばなければいけない。」
“アンフィールドの夜”の独特の空気を知るアロンソらしい落ち着いた分析と、トレントへの敬意。
敗戦でも冷静にチームを評価し、感情でなく内容で語るその姿勢は、リバプール時代から変わらない。
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