スロット「この勝利は価値がある」
アレクシス・マクアリスターのヘディング弾で決まった一戦。指揮官はチームの成長と、守備の集中力、そしてセットプレーの重要性を強調した。
以下、スロットの発言
■パフォーマンスについて
「印象的だった。信じられないくらいのチーム、驚くべき好調さにある相手と戦った。彼らは1試合しか負けていなくて、他はすべて勝っている。そんな相手に勝てたこと、そしてその内容も非常に良かったことは本当にポジティブだ。
ただ、何を言うにしても、僕たちはセットプレーで彼らを倒した。勝ったからこういう話ができるが、負けていたら言い訳だと言われただろう。しかし、セットプレーでプラスになることは、10回中9回は結果に直結する。それを今日できた。」
■2試合連続のクリーンシートとブラッドリーについて
「はっきり言うが、僕たちは結果の面で非常に悪い時期を経験した。どんな言い訳をしても、多くの試合に負けた事実は変わらない。
短期間で多くの試合を戦い、ほとんど休みがなかったときに休養十分の相手と戦うこともあった。今夜は相手も土曜日に試合をしていて、互いに2日間の休養だった。ホームで戦えるのは助けになるし、最近の8試合中6試合がアウェイだったことを考えれば、ファンの後押しは疲れているときに大きな力になる。
コナー(ブラッドリー)は素晴らしかった。昨季もレアル相手に素晴らしかったが、80分で負傷交代した。今夜はヴィラ戦から中2日でまた90分、しかもヴィニシウスと対峙しながらだ。」
■戦術とヴィニシウス対策
「試合前に選手たちに伝えた。レアルはラ・リーガで26得点していて、エムバペとヴィニシウスだけで24のゴール関与がある。勝ちたいならセットプレーを守れ。だが彼らのような個が決めることもある。コナーは本当に良くヴィニシウスを抑えた。」
■アンフィールドの雰囲気
「90分を通して本当に素晴らしかった。試合前からすでにすごかった。ファンは90分間支えてくれたし、それはトレント(アレクサンダー=アーノルド)がピッチにいる時だけではなかった。」
■アレクサンダー=アーノルドとの再会
「試合後に少しだけ。ハグをした。何を言ったか正確には覚えていないが、多くは言っていないと思う。彼は選手としても人間としても私にとってとても特別な存在だから、会うたびにハグするか話すつもりだ。」
■ヴィラ戦と今日の「共通点」
「両チームとも似たような戦い方をしてきたと思う。今日、選手たちに言ったのは、高くプレスするか、低い位置でブロックを築けということ。ヴィニシウスとエムバペは、走り出すタイミング、スピード、その全てが次元が違う。だから背後を与えてはいけない。最終ラインはそれを素晴らしくやった。
守備は非常に安定していた。ただ、1点や2点ビハインドだったらリスクを取らなければならない。リスクを取れば逆にやられる可能性も高まる。
負けた試合でさえ、セットプレー以外ほとんどチャンスを与えていないと思う。」
■マクアリスターについて
「良くなっている。ただ、彼だけではない。今言ったブラッドリーもそうだ。彼が中2日で2試合フル出場したのは久しぶりだ。
選手は適応の時間が必要だ。プレミアリーグへの適応、休みの少なさへの適応。他のリーグなら15〜20試合は“楽に勝てる”試合があるかもしれないが、プレミアにはそういう試合はない。
プレシーズンを逃したり、別リーグから来たり、若かったりするならなおさらだ。ブラッドリーはまだ30〜40試合しか出ていない。マクアリスターもヴィラ戦、そしてパレス戦も良かった。彼もチームもどんどんフィットしてきている。それが結果を出すための第一歩だ。」
■エムバペとヴィニシウスについて
「彼らを完全に抑えることはできないが、良い対処はできる。今日も最大限に抑えたと思う。ただ、彼らだけではない。ヴィニシウスがベリンガムに通した場面が最大のチャンスだった。相手にはトップ選手が揃っている。」
■ヴィルツについて
「別リーグから来て、2日おきに試合をし、多くのアウェイ戦を戦い、特有のスタイルに対処する必要がある。彼はとてもよく努力しているし、不運も多かった。今日も多くのチャンスを作った。得点やアシストにならなかっただけだ。
彼には時間が必要だったが、それを与えてきた。毎試合使ったわけではないが、そういうものだ。このリーグは世界で最高レベルで、20チームすべてが強い。だからこそ適応には時間が必要だ。」
セットプレーの重要性、ブラッドリーの称賛、そして結果に対する正当な自信と、課題を言い訳にせず語る姿勢。
スロットは本当に強い監督だ。
レアルに勝つ夜にふさわしい言葉だった。
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