リバプールはエティハド・スタジアムでマンチェスター・シティに0-3で敗れた。
開始早々、エルリング・ハーランドのPKをジョルジ・ママルダシュヴィリが見事にセーブしたものの、その後ハーランドがヘディングで先制点を奪取。
前半終了間際にはニコ・ゴンサレスのシュートがディフレクションして追加点、後半にはジェレミー・ドクが3点目を決め、試合を決定づけた。
以下、アルネ・スロットの試合後記者会見でのコメント。
試合内容とチームパフォーマンスについて
「彼ら(シティ)は、サッカーのあらゆる面で我々よりも優れていた。昨シーズンの試合と非常によく似ていたが、大きな違いが一つあるとすれば、昨季は前半25分までかなり苦しんだもののセットプレーから得点できたということ。それが試合の流れを変えた。今日も彼らに終始支配されていたが、昨季は決定機自体はそれほど多くなかった。今日はより多くのチャンスを作られ、そして彼らはそのチャンスを非常に効率的に決めた。」
「最初のゴールも大きなチャンスというよりは“クオリティの高さ”によるものだったと思う。3点目も同様だ。2点目はセットプレー。彼らの質が違いを生んだ。」
試合後のロッカールームの雰囲気について
「もちろん、全員が失望していた。今週はアストン・ヴィラ戦、そしてレアル・マドリード戦に勝利して良いスタートを切っていたからね。ただ、そうした強敵を2つ倒した後に、エティハドのシティ戦が待っている。これはどのチームにとっても難しい試合だ。前半は明らかに彼らの方が上回っていた。」
VARで取り消されたファン・ダイクの同点ゴールについて
「ハーフタイム時点で0-2というスコアは、試合展開を正確に反映していたと思う。ただし、過去には自分のチームが相手を圧倒していながら1-0でリードし、追加点を奪えずにセットプレーで1-1にされた試合もあった。サッカーではそうしたことが起こり得る。“誤審だ”と明確に言うつもりはない。あのゴールが認められなかったのは残念だが、それが試合の敗因とは言えない。仮に1-1になっていたとしても、彼らがあのレベルでプレーを続けていたら、後半も苦しむ展開になっていただろう。」
「ただ、もし1点差のままハーフタイムに入れていたら、いくつか修正する余地があったと思う。実際、ドクとニコ・オライリーの2人には中盤でかなり苦しめられた。だから、1-1で折り返せていたら、それは我々にとって大きな“ギフト”になっていただろう。実際、後半は内容がかなり違った。ただ、0-2、0-3というスコアでは、それを反映することは難しい。」
デュエル(球際)の勝率について
「ヴィラ戦やマドリード戦では、戦術がしっかり機能していたから選手たちもデュエルで勝てた。しかし今日は彼ら(シティ)が多くの選手を中央に集めてきたため、我々の選手が正しい判断を下すのが難しくなっていた。だから、これは“闘う意欲が足りなかった”という問題ではない。彼らがボールを保持する力に優れていたため、我々の選手が追いかけざるを得ず、結果として遅れてしまう場面が多かった。」
「私はまず戦術面に目を向けるべきだと思っている。選手を責めるつもりはない。実際、後半は我々がより良いプレーを見せられたし、デュエルにも勝ち始めてボールを奪う場面も増えた。ゴールには結びつかなかったが、あの時間帯は1点取るに値したと思う。」
今季リーグ5敗目について、そしてタイトルレースの現状
「確かに、敗戦が5つというのは多すぎる。そして今、タイトルレースの話をするのは早すぎる。まずは1試合ごとに結果を積み重ねること、それが最優先だ。現実として、我々は今8位にいる。アーセナルが首位で、シティがそこから4ポイント差。その他のチームは比較的接戦だ。」
「昨季も言ったことだが、リーグを正当に評価できるのは全38試合を終えた後。その次に意味を持つのは、全チームと一巡した19試合終了時点だと思う。まずは結果を出すことに集中すべきで、タイトル争いはその先にある話だ。改善が必要なのは明らかだ。」
要約
- スロット:「シティはあらゆる面で我々を上回っていた」
- VARで取り消されたファン・ダイクの同点弾について:「あれが認められていても結果は変わらなかったかもしれない」
- 「後半は改善が見られた」「今はタイトルではなく結果を重ねることに集中すべき」
スロットは冷静に敗戦を分析しつつ、「戦う姿勢」よりも「戦術の噛み合わせ」に原因を求めた。
タイトルレースの話題には慎重な姿勢を見せ、「結果を積み重ねることが最優先」と強調。
強敵マンチェスター・シティに完敗したリバプールは、ここからの修正力が問われる。
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