リバプールを選んだ理由と“真意”、父が語ったその想いとは
■ バイエルンではなくリバプールを選んだ理由
今夏、バイヤー・レバークーゼンからの移籍を選んだ際、
フロリアン・ヴィルツにはリバプール、バイエルン、マンチェスター・シティ、レアル・マドリードなど欧州トップクラブがこぞって獲得に名乗りを上げていた。
多くの人々は同じドイツ国内でのステップアップ、つまり バイエルン移籍が“既定路線” と見ていた。
しかし彼が選んだのは、最大1億1600万ポンドの取引でリバプールへ移籍する道だった。
この決断について、一部では
「バイエルンを断った後悔はないのか?」
「イングランドの適応に苦しんでいるのでは?」
という憶測も出ていた。
■ 父であり代理人の言葉:「まったく後悔していない」
こうした憶測に対し、ヴィルツの父で代理人を務める
ハンス=ヨアヒム・ヴィルツ氏は Kölner Stadt-Anzeiger の取材で断言した。
「まったく後悔していない。」
「フロリアンは新しい環境で自分を証明したい若い選手だ。シーズンの3分の1も終わっていないし、ここまではすべて想定通りの“ごく普通の適応プロセス”だよ。移籍金とは何の関係もない。」
「統計を詳しく見れば分かるが、試合への関与度はすでにかなり高い。足りないのはアシストとゴールだけだ。」
「フロリアンは“もっと良い選手になるために”このステップを選んだ。後悔など微塵もない。リバプールで元気にやっているし、毎日のトレーニングを楽しみにしている。チームにも馴染んでおり、ここまでの経過には100%満足している。」
父の言葉からは、移籍決断に揺らぎが一切ないことが伝わる。
■ 移籍は「金銭ではなく、スポーツ的理由」
ヴィルツのリバプール移籍は、年俸や待遇ではなく 純粋にフットボール面での選択 だった。
実際、バイエルンの提示額はリバプールに劣らなかったが、ヴィルツの心を動かしたのは アルネ・スロットとの対話 だった。
ヴィルツ本人は kicker の取材でこう語っている。
「初めて会った時から、スロットには心を動かされた。」
■ “10番”としての役割を期待されていたが…
さらにヴィルツは続ける。
「スロットは、私を“10番”として見ていた。そこが自分の最も得意なポジションであり、その役割でチームを良くできると信頼してくれていた。だから私は、その期待に応えようとしている。」
しかし現在は右サイドや左サイドでも起用され、当初の役割から調整が入っている。
それでも、ヴィルツは監督の意図を理解し、チームにとってベストな形を模索している。
■ 成績は物足りなくても、“内容”はトップクラス
ここまでの数字は以下のとおり:
- 出場:16試合
- ゴール:0
- アシスト:3
数字だけを見れば物足りないが、
FBrefのデータでは、ヴィルツは“チャンスクリエイト32回”でチーム最多。
フィニッシュの最終段階だけが欠けている状況で、プレー内容そのものは非常に高い評価を受けている。
■ ヴィルツはリバプール移籍を「100%正しい選択だった」と確信
新しい環境への適応、ポジション変更、プレミア特有の強度。
それらが重なり、序盤は不安定に見える瞬間もある。しかし、本人と代理人である父は“完全に満足している”と断言。
リバプールでの日々を楽しみ、将来を見据えて確かな成長を続けている。
ヴィルツの挑戦はまだ始まったばかりだ。
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