FSGの“マルチクラブ帝国構想”が本格始動へ
──マイケル・エドワーズ復帰の裏側と、トム・ワーナー会長が語る今後の展望
2024年3月、マイケル・エドワーズがアンフィールドに戻ってきた。
リバプールの成功を築いた名手の復帰は、単なるユルゲン・クロップの後任探しではなかった。
モハメド・サラー、フィルジル・ファン・ダイク、アリソンといった“近代リバプールを作り上げた大型補強の基盤” をつくったエドワーズ。
その復帰には、FSG(フェンウェイ・スポーツ・グループ)が掲げる
「マルチクラブ体制の構築」 という新しい野望があった。
エドワーズは FSG の CEO of Football に就任する条件として、
明確にこう求めていた。
■ エドワーズが復帰を決断した理由
「FSG が2つ目のクラブを買収し運営することを約束したから」
44歳のエドワーズは、復帰の大きな決め手についてこう説明している。
エドワーズ側の主張
「復帰を決断した最大の理由のひとつは、FSG が“もう1つのクラブを買収し、運営する”ことにコミットしたからだ。」
「“競争力を維持する”ためには、マルチクラブ体制に参入する必要がある。」
エドワーズは、
- City Football Group(マンチェスター・シティ系列)
- レッドブル(RBライプツィヒ、ザルツブルクなど)
- チェルシーとストラスブールの BlueCo モデル
といった“現代最強のクラブ構造”を基準に考えていた。
FSGはマラガ、ヘタフェと買収交渉を進めたが、
- マラガ → PSG(カタール資本)が強力な入札
- ヘタフェ → ラ・リーガの厳しい財務規制が壁
という理由で断念している。
■ トム・ワーナー会長が語る“マルチクラブ構想の現在地”
リバプール会長トム・ワーナーは The Athletic で、
FSG のマルチクラブ計画について最新の言葉を残した。
トム・ワーナー会長
「私は、マイケルがリバプールの成功の“中心人物”だと思っている。彼のリーダーシップがなければ、リチャードを見つけることも、これまで成功に大きく貢献してくれた多くの選手を見つけることもできなかった。我々は今の場所にはいなかっただろう。」
「(2022年に一度退任してから)彼を説得する必要があったか?イエスでもありノーでもある。」
「彼は非常に才能があり、多くのオファーがあったはずだ。だが“リバプールはリバプール”だ。」
「マイケルにとって最も重要だったのは、“2つ目のクラブを買収する”という我々のコミットメントだった。」
「それは今でも我々の計画だ。ただし“正しい相手”でなければならない。これまで複数のクラブを見てきたが、まだ『これだ』という相手が見つかっていない。」
「だが、最終的には必ず実現すると信じている。」
■ まとめ
カギとなるのは「2つ目のクラブ」。
エドワーズ復帰も、FSGの未来もそこに向いている。
今回のエピソードで明らかになったのは、
- エドワーズ復帰の条件=“2つ目のクラブを買うこと”
- FSG は今なおマルチクラブ体制の実現を狙っている
- トム・ワーナー会長も「必ず実現する」と確信している
という点だ。
リバプールは単独クラブとしての強化だけでなく、
FSGがヨーロッパでマルチクラブ帝国を築く段階に入っている。
今後、買収候補となるクラブの動向は、
リバプールの未来にも影響を与える重要トピックとなる。
参照記事↓
https://www.nytimes.com/athletic/6816528/2025/11/20/tom-werner-liverpool-fsg-interview

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