ロンドン・スタジアムで行われたウェストハム戦。
リバプールはアレクサンダー・イサク、コーディ・ガクポのゴールで2-0の勝利を収め、直近13試合でわずか4勝という苦しい流れにようやく歯止めをかけた。
混戦のプレミアリーグで順位はトップハーフへと戻り、トップ4までも勝点3差。
だが、キャプテンのフィルジル・ファン・ダイクは、視線を順位ではなく「自分たちのパフォーマンス」に向けるべきだと強調した。
■ 「順位表を見る意味はない」──ファン・ダイクが語った勝利の裏側
試合後、ファン・ダイクは勝利の価値を認めつつも、現状を過度に評価すべきではないと語っている。
「重要な勝利だった。クリーンシートで終えられて満足しているけど、今の状況だからといって特別な覚悟が必要だったとは思わない。」
「批判はこの世界の一部だ。批判する人たちはそのために報酬をもらっているわけで、僕らは自分たちがコントロールできること、つまりピッチでのプレーに集中するだけだ。」
「勝った、それがすべてだ。今は水曜(ホームでのサンダーランド戦)に集中している。とてもタフな試合になるけど、しっかり準備をする。」
「順位表を見ても意味がない。去年も見なかったし、今も見るべきじゃない。僕たちが見るべきなのは、プレー・守備・攻撃の一貫性をどう取り戻すかだけだ。」
「良い勝利だった、次に進むだけだ。」
この言葉に象徴されるように、主将は “結果よりも内容” に視点を置いている。
■ プレッシャーの中でのアウェーサポート
スロットへのチャントにも言及
アウェー席のサポートは非常に熱く、試合中も試合後も、プレッシャーのかかるアルネ・スロット監督の名前を大きくチャントした。
そのことについてファン・ダイクは次のように語る。
「とても重要だった。リバプールというクラブでは、僕が経験してきた限り、そこに問題は一切ない。」
「すべてのファンに大きな称賛を送りたいし、これからも応援を続けてほしい。」
「もちろん、望む結果を得るためには僕たちがピッチで示すしかない。それが僕たちのやるべきことだ。」
低迷期でも揺るがないサポートがチーム支えていることを、主将自らが強調した。
■ 復帰したヴィルツ、11カ月ぶり先発のゴメスを称賛
この試合で復帰を果たしたフロリアン・ヴィルツは躍動。
また、約11か月ぶりのプレミアリーグ先発となったジョー・ゴメスは2ゴールに絡む活躍を見せた。
ファン・ダイクはチームメイトを称え、こう述べている。
「ジョーは本当に素晴らしかった。彼が戻ってきたのを見るのは嬉しいし、フロリアンが戻ってきたのも嬉しい。」
「フロリアンはフランクフルト戦でもとても良かった。普通のことだけど、時間が必要になる。しかし今日、彼はボールを持っている時も持っていない時も、自分のクオリティを示してくれた。」
「彼のためにも嬉しいし、チーム全員にとっても良いことだ。これは1試合にすぎないから、これからも結果を積み重ねていかないといけない。」
■ イサクの6か月ぶりの得点にも言及
自信回復を願う主将
イサクのゴールはプレミアリーグで実に6か月ぶり。
彼にとってはニューカッスルから移籍して以来、全大会通算2点目となる貴重な一撃だった。
主将はその価値をこう語る。
「彼の自信に大きくつながってほしい。僕たちは彼が最高の状態でいることを必要としているし、それがチームにとって非常に重要だから。」
「彼がゴールを決めて本当に嬉しい。僕自身、彼と対戦していても、ああいうフィニッシュは見たことがあるからね。」
■ 【まとめ】
順位より“内容”。主将ダイクが示した復活への道筋
ファン・ダイクの言葉は一貫している。
✔ 順位表は見ない
✔ コントロールできるのは自分たちのプレー
✔ 継続性と内容が最も重要
苦しい時期のリバプールにとって、主将のこの姿勢は大きな支柱だ。
ウェストハム戦の勝利が、復調への第一歩となるのか——。
次戦はホームでのサンダーランド戦。
“内容を伴う勝利” を積み重ねられるかが、本格的な復活への鍵となる。
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