苦しい戦いが続くリヴァプール。その中で、アーネ・スロット監督の去就を巡る議論も日増しに激しさを増している。
直近の公式戦16試合でわずか5勝という成績は、昨季の勢いを知るファンにとって受け入れがたい現実だ。
そんな中、チームの一員であるカーティス・ジョーンズが、スロット監督が今なおロッカールームから全面的な支持を受けていることを明言した。
さらにジョーンズは指揮官を「今も変わらず“飢えている存在”」だと表現し、その内面に迫っている。
本記事では、ジョーンズの証言をもとに、現在のスロット監督の立ち位置と、クラブ内部のリアルな空気感を整理していく。
カーティス・ジョーンズ
「僕たちはいつだって(スロット監督の)後ろについている。ずっとそうだ。彼も人間だから、負ければ当然影響は受ける。それは僕たち選手も同じだし、ファンの人たちと同じ感情でもある」
「彼は本当に前向きな人間だし、常に変化を加えようとしている。プレースタイルも少しずつ変わってきている。それでも彼の“ハングリーさ”はまったく変わらない。僕たちとまったく同じなんだ。彼は僕たちと一緒にこの状況の中にいて、そして僕たちも彼と一緒に戦っている」
また、ジャーナリストのデイビッド・オーンスタインは月曜日、NBCスポーツで「リヴァプールの首脳陣はスロット監督を100パーセント支持している」と報じている。
クラブは、現状の不振からチームを立て直す役目を、引き続き彼に託す姿勢だ。
一方で、今後については疑問も残る。
レアル・マドリードで苦しい状況に置かれているシャビ・アロンソが、将来的なリヴァプール復帰の可能性を示唆したこともあり、クラブがその動向を注視していくのかどうかは、今後の大きな焦点となりそうだ。
成績不振という厳しい現実の中でも、少なくとも選手たちの間でスロットへの信頼が揺らいでいないことは、今回のジョーンズの証言から明確になった。
「彼は今も貪欲だ」「僕たちと同じ場所で戦っている」――
その言葉が示すのは、指揮官が孤立しているのではなく、苦境の中でもチームと同じ目線で戦っている存在だという事実だ。
クラブ首脳陣も「100%支持」と明言する一方で、シャビ・アロンソの動向といった“不確定要素”が完全に消えたわけではない。
それでも現時点でのリヴァプールは、スロットとともに立て直しを図るという明確な意思を持って前に進んでいる。
この苦境をどう乗り越えるのか――
その答えは、これからのピッチの上で示されることになる。
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