クリスタル・パレス主将マルク・グエヒの去就を巡り、移籍市場が大きく動き出そうとしている。
2026年夏に契約満了を迎えるゲイヒは、1月1日からイングランド国外クラブとの事前交渉が可能となり、その初日にバイエルン・ミュンヘンが交渉を開始する構えだと報じられた。
リヴァプールが長らく追い続けてきたターゲットに対し、欧州屈指の強豪が本格参戦。
アンフィールドにとって、決して無視できない展開となっている。
バイエルンはすでに代理人と接触、元日に直接交渉へ
Sky Germanyによれば、バイエルンのスポーツディレクターマックス・エーベルは、すでにグエヒの代理人と接触済み。
そして1月1日に選手本人と直接交渉を行う計画だという。
この動きは、
- リヴァプール
- レアル・マドリード
- バルセロナ
といった複数のビッグクラブが関心を示す中でのものだ(ただし、関心の度合いはクラブごとに異なる)。
バイエルンはグエヒ獲得と同時に、ダヨ・ウパメカノとの長期契約延長も進める意向とされ、守備陣の再構築を一気に進めたい考えが透けて見える。
なぜバイエルンはリヴァプールより有利なのか
プレミアリーグのクラブは、同国内の選手と正式な事前交渉が可能になるのは契約最終月(6月)からという制約がある。
そのため、1月から交渉できるバイエルンは明確なアドバンテージを持つ。
確かなのは、
- グエヒがパレスとの契約延長を望んでいないこと
- チャンピオンズリーグを常に争うクラブへの移籍を希望していること
この条件において、バイエルンは極めて魅力的な選択肢となる。
それでもリヴァプールが希望を捨てない理由
一方で、リヴァプール側も決して手をこまねいているわけではない。
昨夏、グエヒは3500万ポンドでの移籍を前にメディカルチェック中だったが、クリスタル・パレス会長スティーブ・パリッシュが直前で取引を中止。
その結果、移籍は土壇場で破談となった。
当時の報道では、リヴァプールはすでに個人条件で合意していたとされ、
その後も水面下での関係は保たれてきたと見られている。
FIFAのボスマン規定があるとはいえ、グエヒ陣営がリヴァプールと一切の対話を断っていると考えるのは現実的ではない。
スロット体制下での不安要素も
ただし、状況が昨夏と同じとは言い切れない。
- 欧州ビッグクラブの本格参戦
- アーネ・スロット体制下でのリヴァプールの不安定なシーズン
- 将来性・即戦力・タイトル確率を重視するグエヒの志向
これらを踏まえると、アンフィールド行きが既定路線とは言えなくなっているのも事実だ。
リヴァプールの守備事情と現実的な見通し
現在リヴァプールのセンターバック事情は厳しい。
レギュラー格は
- フィルジル・ファン・ダイク
- イブラヒマ・コナテ
のみで、ジョー・ゴメスは右サイドバックでの起用を余儀なくされている。
それでもなお、
シーズン途中でのグエヒ獲得には懐疑的な見方が強い。
たとえジョヴァンニ・レオーニが今季残り全休となっていても、現実的には夏のフリー移籍が本線と見られている。
まとめ
- グエヒは1月1日から国外クラブと事前交渉可能
- バイエルンが元日から直接交渉を開始予定
- リヴァプールは昨夏に個人条件合意済みと報道
- 欧州ビッグクラブ参戦で争奪戦は激化
- 冬移籍は困難、決着は来夏になる可能性が高い
リヴァプールは、フロリアン・ヴィルツ獲得で見せた交渉力を再び発揮できるのか。
それとも、バイエルンに先手を奪われるのか。
マルク・グエヒを巡る争いは、静かに、しかし確実に佳境へ向かっている。
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