ジョタへの敬意を胸に…古巣アンフィールドでの忘れられない一夜
ジェームズ・ミルナーにとって、アンフィールドへの帰還は特別な意味を持つものとなった。
ブライトンの一員としてリヴァプールと対戦したこの日、ミルナーは背番号20のユニフォームを身にまとってピッチに立った。それは、7月に悲劇的な形で亡くなったディオゴ・ジョタへの敬意を示すための選択だった。
試合はリヴァプールが2-0で勝利。ミルナーは終盤に途中出場し、古巣との再会を果たした。
「特別な瞬間」──ミルナーが綴った感謝の言葉
試合後、ミルナーはInstagramでこの試合を振り返り、強い想いを言葉にしている。
「結果は残念だったけど、再びピッチに立てたこと、そしてアンフィールドで#20を着てプレーできたことは、僕にとって特別な瞬間だった。素晴らしい歓迎をしてくれたアンフィールドのファンに心から感謝したい。YNWA。そして、アウェイまで駆けつけてくれたファンにも感謝している。この期間、みんなのサポートが必要だ」
かつてチームを支えたミルナーに、アンフィールドの観衆は温かい拍手で応えた。
親友ジョタとの思い出「本当に大好きだった」
この一戦は、ミルナーにとってジョタが亡くなって以来、初めてのアンフィールドでもあった。
夏に訃報を聞いた際、39歳のベテランは深い悲しみを隠さず、ジョタへの愛情を率直に語っている。
「彼のことが本当に大好きだった。選手としても、そしてそれ以上にチームメイトとして、友人として愛していた」
背番号20を選んだ理由についても、ミルナーはこう明かしている。
「カルロス（バレバ）が背番号を変えたことで20番が空いた。それを選ぶのが正しいことだと感じたんだ。毎日ユニフォームを着るたびに、彼のことを思い出すだろう」
年齢も国籍も超えた絆
リヴァプールで共にプレーしたのは3シーズン。
一見すると共通点は少ない2人だったが、関係はすぐに深まったという。
「国籍も違うし、年齢も大きく違った。でも、僕らはすぐに意気投合した」
「たぶん2人とも相当頑固だったからだろうね。僕が頑固だと言われるけど、ジョッツは負けてなかったよ」
「彼は本当に素晴らしい人間だった。キャリアの中でも、最も好きなチームメイトの一人だ」
背番号20が象徴するもの
ミルナーが2025/26シーズンを通して背番号20を背負うという決断は、多くの人の胸を打った。
試合後には、イブラヒマ・コナテがフルタイム後にミルナーとユニフォームを交換し、そのシャツをアンフィールドのラウンジで撮影した写真をSNSに投稿している。
それは、クラブを超えて共有される敬意と記憶の象徴だった。
勝敗を超えた場所で、この試合は特別な意味を持っていた。
ジェームズ・ミルナーが背番号20に込めたのは、亡き友への敬意、感謝、そして決して消えることのない記憶だ。
去っても、忘れられることはない。
アンフィールドで交わされた拍手と背番号20は、ディオゴ・ジョタが今も人々の心の中で生き続けていることを静かに物語っていた。
参照↓
https://www.instagram.com/p/DSNr6zyDGV9/?igsh=N2UxM2xyN2R4M2g3
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