エキティケ2発、5試合無敗。アンフィールドで得た“積み上げ”
アーネ・スロット監督は、アンフィールドでのブライトン戦2-0の勝利を、今後に向けて「取り組んでいくための土台」として活用できると考えている。
このプレミアリーグの一戦で、リヴァプールはユーゴ・エキティケの2ゴールによって勝点3を獲得。
前半と後半にそれぞれゴールを決めたストライカーの活躍により、チームは公式戦5試合無敗とした。
また、今週は珍しくミッドウィークに試合がなく、スロット監督は週末のトッテナム・ホットスパー戦(アウェイ)に向けて、準備期間を確保できる状況となっている。
「選手だけでなく、ファンも助けてくれた」
スロット監督は、試合を振り返って次のように語った。
「選手たちだけでなく、ファンも、ミラノでの試合と同じように、今回も本当に大きな助けになってくれた」
「選手たちは、ファンが後押ししやすいパフォーマンスを見せてくれたと思う。彼らが戦っていて、すべてを出し切ろうとしている姿が見えれば、ファンも助けやすくなる」
「ちなみに、その間に良いサッカーもしていた」
「今回も、いくつかの要素が組み合わさった結果だったと思う。ファンが助けてくれて、選手たちも集中していた。そう言っていいなら、正直なところ、少し運にも恵まれた」
「運がなかった試合を、何度も経験してきた」
運について、指揮官は率直に続けた。
「ここ数週間、数カ月の間、僕たちはまったく運がなかった試合を本当にたくさん経験してきた。チャンスをほとんど与えていないのに、3失点してしまうような試合もあった。これは少し奇妙に聞こえるかもしれないが、僕は本気でそう思っている」
「今日のブライトン戦では、実際にはかなり多くのチャンスを与えていた。それでも、彼らが得点できなかった。それは、運が良かったからだ。その結果、5試合無敗となり、そのうち3試合がクリーンシートだ。これは、今後に向けて積み上げていけるものだと思っている」
「10日間で4試合」──過密日程を乗り越えての勝利
アンフィールドで勝利を収めたことについて、スロット監督はその背景も説明した。
「理由はたくさんあるが、一番大きいのは、非常に短い期間で多くの試合を、ほぼ同じ選手たちで戦ってきたことだ。まったくローテーションできなかったわけではないが、“少しだけ”という表現が正しい。使える選手が多くなかったからだ」
「彼らは10日間で4試合を戦った。それは本当に厳しいものだった。そこに、1日多く休めたとはいえ、ボール保持に非常に優れたブライトンと対戦した」
「ボールを持っていない時が重要だった」
ブライトンの特徴についても、指揮官は具体的に言及している。
「ブライトンは、ボールを持たせると非常に快適にプレーするチームだ。だから、特にボールを持っていない時に、自分たちが試合をコントロールしていなければならない。そうでなければ、彼らは簡単に自分たちを通り抜けてプレーしてしまう。」
「この厳しい期間のあとで、もう一度あれだけのパフォーマンスを見せることは、選手たちにとって非常に多くのエネルギーを要した。実際、全員が90分間プレーできたわけではなかった。それだけ消耗していたということだ」
「それでも勝てたのは、メンタリティのおかげ」
最後に、スロット監督はチームの姿勢を強調した。
「それでも、チームのメンタリティが本当に良かった。だからこそ、僕たちはこの試合に勝つことができた」
スロット監督の言葉は、勝利を過大評価するものではなかった。
チャンスを与えた事実、運に助けられた側面、過密日程の厳しさ――
そのすべてを正直に認めた上で、それでも「積み上げられるもの」があると語っている。
5試合無敗、3度のクリーンシート。
そして、ファンと選手が一体となったアンフィールド。
このブライトン戦は、スロット体制のリヴァプールにとって、
次へ進むための確かな基準点となった。
参照↓
https://www.liverpoolfc.com/news/arne-slot-liverpool-form-we-have-something-build

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