「最終的には、その座を掴みたい」
リヴァプールからアヤックスへローン移籍中のヤロシュは、将来的にリヴァプールの正守護神になるという強い決意を改めて口にした。
今夏、ケレハーがブレントフォードへ移籍したことで、アンフィールドのGK陣は再編。
新たにママルダシュビリが加入した一方、クラブ内には高い評価を受ける若きGK、ヤロシュも控えている。
現在はクラブ内で第3GKという立場にありながらも、ヤロシュはオランダ紙 De Telegraaf に対し、アリソンとママルダシュヴィリの座を奪えると信じていると語った。
「いつ自分がリヴァプールの正守護神になる準備が整うか、それは簡単には言えない。アリソン・ベッカーやジョルジ・ママルダシュヴィリという2人の素晴らしいGKがいる中で、その座を奪うのは簡単じゃないからね。でも、それが最終的な目標だ。そして、もしそれを成し遂げたら、チャンピオンズリーグを制したい」
リヴァプールでの貴重な経験
ヤロシュは昨季、リヴァプールでトップチームデビューを果たしている。
セルハースト・パークで行われた高い緊張感の中、途中出場でケレハーに代わってピッチに立ち、1-0の勝利を守り切った。
さらに、カラバオ・カップのブライトン戦では先発出場し、3-2の勝利に貢献した。
アヤックス移籍の理由「自分を強くするためだった」
リヴァプールでの出場、そして以前のローン先であるグラーツでの活躍(オーストリア二冠)を経て、今夏ヤロシュはアヤックスへのローン移籍を果たした。同時にマコネルも加入している。
「世界最大級のクラブでプレーしていると、18歳や19歳で簡単にチャンスは巡ってこない。だから、他の場所で経験を積む必要があると感じたし、クラブもそれに同意してくれた。その経験が、自分をより強く、より良い選手にしてくれた」
ハイティンハ監督解任への率直な想い
アヤックスをローン先に選んだ理由の一つは、
昨季リヴァプールのアシスタントコーチだったジョン・ハイティンハが、アムステルダムで監督に就任したばかりだったことだ。
しかし、ハイティンハはわずか15試合で解任。
ヤロシュとマコーネルは、突然異国の地で“後ろ盾”を失うことになった。
「リヴァプールで一緒に過ごした時間は本当に素晴らしかったし、彼がどれだけ良い指導者かも分かっている。ジョンのことは好きだし、彼は本当に良い人間だ。それはチームの全員が感じていると思う。だからこそ、彼が去ることになったのは悲しかった。今すぐ連絡を取るタイミングではないと思う。少し時間を置いてから、必ず連絡するつもりだ」
苦しい時期を経て、再び正GKへ
アヤックスはシーズン序盤に深刻な不調に陥り、
その影響でヤロシュ自身も一時的にメンバー外となった。
「正直、驚いたし、5試合外されたのは本当に難しい時間だった。チームがうまくいっていない時、監督が何かを変えようとするのはよくあることだ。でも、今はまた先発の座に戻れて嬉しいし、このまま守り続けたい」
現在のヤロシュ復帰後、アヤックスは4連勝を記録している。
「やっとクリスマス休暇がある」
オランダリーグならではの“冬休み”も、ヤロシュにとっては新鮮だ。
「やっとクリスマス休暇が取れる。ここ2、3年は、クリスマスに車で帰省するなんて不可能だったからね」
現在はアムステルダムで恋人と暮らしており、
母国チェコで暮らす家族への想いも明かした。
「一番恋しいのは家族だ。家族はまだチェコに住んでいる。家族もここに来てくれて、チャンピオンズリーグの試合なんかを観に行く。オランダでは本当に楽しんでいるし、アムステルダムの生活の質はとても良い。恋人と一緒に、本当に良い時間を過ごしている」
ヤロシュの言葉から伝わってくるのは、現実を理解した上で、それでも高みを目指す覚悟だ。
アリソン、ママルダシュヴィリという世界的GKの存在、アヤックスでの挫折と復活、そして「いつかはリヴァプールの正守護神に」という揺るがぬ目標。
簡単な道ではない。だが彼は、そこから目を逸らしていない。
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