リヴァプールは直近6試合無敗と結果を積み上げているが、その裏で負傷者の増加が静かに不安材料となっている。
とりわけ、日本代表主将・遠藤航の離脱は中盤の選択肢に影響を与えており、最新情報によれば復帰は1月中旬以降になる見込みだ。
チームが好調を維持する一方で、遠藤を取り巻く状況は決して楽観視できない。
遠藤航の負傷状況と復帰時期
遠藤は今月初めのリーズ戦(3-3)で足首を負傷して以降、試合に出場していない。
ジャーナリストのデイヴィッド・リンチによると、リヴァプールは少なくとも1月中旬まで日本代表主将を欠く見通しだという。
トッテナム戦では、アレクサンダー・イサクがゴール直後に負傷交代し、コナー・ブラッドリーも途中交代。
すでにジョバンニ・レオーニ、コーディ・ガクポが離脱しており、遠藤の不在も含めると、チームの台所事情は決して万全ではない。
出場時間「44分」が示す厳しい現実
負傷以前から、遠藤の起用法には疑問の声が上がっていた。
今季プレミアリーグでの出場は途中出場5回・合計44分のみ。
ライアン・フラーフェンベルフやカーティス・ジョーンズの後塵を拝し、指揮官アルネ・スロットの序列では明らかに優先度が高くない。
32歳という年齢を考慮すれば、長期的な構想から外れつつあると見る向きが出るのも自然だろう。
過去には豊富な経験と安定感でチームを支えてきただけに、現状とのギャップは際立っている。
離脱が生んだチャンス|トレイ・ニョニの台頭
遠藤の不在がもたらした一つの変化が、若手への扉が開かれたことだ。
18歳のトレイ・ニョニは、トッテナム戦で後半アディショナルタイムに投入され、プレミアリーグデビューを果たした。
フロリアン・ヴィルツとの交代でピッチに立ったその瞬間は、本人にとってもクラブにとっても象徴的な出来事だった。
遠藤より14歳年下のニョニは、今後の中盤構成を考える上で無視できない存在になりつつある。
スロットが語る「若手育成」の考え方
スロット監督は今夏、ニョニやリオ・ングモハについて次のように語っていた。
「彼らは、フィルジル・ファン・ダイクやモハメド・サラーのような選手たちと毎日一緒に過ごし、3日ごとに高いレベルで戦うために何が必要かを見るという、素晴らしい機会を得ている。16歳や17歳であれば、週に1試合良いレベルでプレーできるだけでも十分だ。ただし、我々は彼らを守らなければならない。強度は非常に高く、若い選手にとっては簡単な環境ではない。それでも、リオと同様にトレイ・ニョニにとっても、非常に有望なスタートになっている」
現時点で、ニョニが主力として頻繁に起用される可能性は高くない。
ただし、年末年始の過密日程やさらなる負傷者次第では、チャンスが巡ってくる可能性もある。
遠藤の将来はどうなるのか
遠藤の契約は2027年まで残っている。
しかし、出場機会の少なさと年齢を考えれば、来夏以降の去就が議論される可能性は十分にある。
今回の負傷離脱は、単なるアクシデント以上に、彼の立場を浮き彫りにしたとも言える。
チームが勝ち点を積み上げる中で、ピッチに立てない時間が続くことは、選手にとって何より厳しい。
静かに進む世代交代の波
遠藤航は、経験とプロ意識でリヴァプールを支えてきた存在だ。
しかし今季は、負傷と起用序列の低下が重なり、厳しい立場に置かれている。
一方で、ニョニのデビューが示すように、クラブは確実に次の世代へと歩みを進めている。
遠藤の離脱期間が、その流れを加速させるのか、それとも復帰後に役割を取り戻すのか。
1月中旬以降の動向は、遠藤個人だけでなく、リヴァプール中盤の未来を占う重要なポイントとなりそうだ。
参照↓
https://www.davidlynchlfc.co.uk/p/exclusive-endo-injury-lay-off-length

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