リヴァプールは今季、極めて珍しい決断を下した。
クリスマス当日にトレーニングを行わず、選手・スタッフともに完全オフを享受することになったのだ。
プレミアリーグの過密日程が緩和されたことで実現したこの措置を、主将フィルジル・ファン・ダイクは「特別なこと」と歓迎している。
■ 伝統を破るスケジュール変更
リヴァプールの次戦は12月27日。
アンフィールドでのウルヴス戦まで試合間隔が空く。
例年であれば、ボクシング・デー(12月26日)はプレミアリーグの象徴とも言えるフルカードが組まれる。しかし今季は放映契約と週末中継の都合により、12月26日に開催されるのはマンチェスター・ユナイテッド対ニューカッスルの1試合のみという異例の編成となった。
この日程変更により、アルネ・スロット監督は選手だけでなく、AXAトレーニングセンターで働くスタッフ全体にクリスマス休暇を与える決断を下した。
■ ファン・ダイク「家族と過ごせるのは本当に特別」
トッテナム戦での2-1勝利後、ファン・ダイクはこの変化を率直な言葉で喜んだ。
「妻と子どもたちと過ごす一日を、最大限楽しむつもりだ。リヴァプールの選手として、クリスマスが完全オフになるのは初めてだと思う。とても良い変化だね。クリスマス・イブも家で過ごす。心から楽しみにしている」
さらに、チームとしての結束にも言及している。
「今夜はチーム全員でディナーがある。スタッフはいつも試合に向けた特別な準備をしてくれるし、それがうまく機能している。クリスマス当日が休みというのは、本当に特別なことだ。プレミアリーグのキャリアでも経験がない。家族と一緒に過ごせる時間を大切にしたい」
■ スタッフにとっても“待望の休暇”
この休養は、選手だけでなくクラブを支えるスタッフにとっても大きな意味を持つ。
通常、トレーニングが行われる日は、厨房、施設管理、リカバリー担当など多くの人員が稼働する必要がある。
今年はそうしたスタッフも含め、クラブ全体がクリスマス当日を家族と共に過ごすことができる。
肉体的な回復だけでなく、精神的なリフレッシュという点でも極めて重要な時間となるだろう。
■ 好調を維持し、年末年始へ
リヴァプールは現在6試合無敗。
リーグ戦では5位につけており、首位の**アーセナルとは勝ち点10差。両者の直接対決は、4試合後の1月8日**に控えている。
ボクシング・デーに再集合し、翌日の試合に備える予定だが、この“完全オフ”が後半戦への勢いにつながる可能性は高い。
長年続いてきた「クリスマスもトレーニング」というプレミアリーグの常識を破り、リヴァプールは選手とスタッフに貴重な休息を与えた。
ファン・ダイクの言葉が示すように、それは単なる休日ではなく、家族と向き合い、心身を整える“特別な時間”である。
年末年始の重要な戦いに向け、この決断がどのような好影響をもたらすのか。
その答えは、ピッチ上のパフォーマンスで示されることになるだろう。
参照↓
https://www.liverpoolecho.co.uk/sport/football/football-news/virgil-van-dijk-shares-delight-33099168

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