リヴァプールが中盤と前線の両方で選手不足に直面する中、ハーヴェイ・エリオットをアストン・ヴィラから呼び戻すべきではないかという声が高まっている。
しかし、アルネ・スロット監督は、その可能性を今回も明確に否定した。
■ 出場機会を失うエリオット
エリオットは10月2日に行われたフェイエノールト戦で途中出場し、わずか4分間プレーしたのを最後に、アストン・ヴィラで出場機会を得ていない。
結果として、彼はほぼ3か月間、公式戦から遠ざかっている状況だ。
これはコンディションの問題ではない。
22歳のエリオットは完全にフィットしているものの、ヴィラの指揮官ウナイ・エメリは彼を起用していない。
その背景には、エリオットが10試合に出場した時点で3,500万ポンドの買い取り義務が発生する契約条項があると広く見られている。
■ 「最善策」に見えても、スロットは動かず
ヴィラで構想外となり、なおかつリヴァプールが人手不足に陥っている現状を踏まえれば、
レンタル契約を早期終了し、エリオットを呼び戻す判断は理にかなっているようにも映る。
それでも、スロット監督はこの話題に一切乗らない。
火曜日、背番号19をリヴァプールに戻す可能性を検討したかと問われると、指揮官は次のように答えた。
「いや、ハーヴェイはアストン・ヴィラの選手だし、1シーズン通してあそこに行くことになっている。彼に関する質問は、ヴィラに聞くのが一番だ。ちなみに、彼らはとても良いシーズンを送っているけどね」
■ 12月5日の発言――「ほとんど連絡は取っていない」
今回の発言は、スロット監督が12月5日に語っていたコメントとも一貫している。
当時、エリオットとどの程度連絡を取っているのかと問われた際、スロットは次のように明かしていた。
「彼とはほとんど連絡を取っていない。1回か2回だけだったと思う。それも、彼がフェイエノールトのアウェイ戦に出場する前後だ。それは、彼が僕の元クラブと対戦したからという理由が大きい。だから、基本的に彼とは話していない。もちろん、彼の状況は把握している。リヴァプールにいた時点ですでに難しい状況だったことは分かっているから、今、彼がどう感じているかも想像はつく。でも、彼の出場時間についての質問は、ここではなくヴィラに聞くべきだと思う」
出場機会を失いながらも、エリオットの将来を巡る決定権は依然としてアストン・ヴィラ側にある。
リヴァプールが人手不足に陥る中でも、スロット監督は短期的な都合でレンタル契約を覆す考えはないことを明確に示した。
エリオットの停滞が続くのか、それとも状況が動くのか。
少なくとも現時点で、リヴァプール復帰は選択肢に入っていない――それが指揮官の一貫した姿勢だ。
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