リヴァプールが1月の移籍市場を前に、注目ターゲットの一人から撤退する可能性が浮上した。
アントワーヌ・セメニョは、マンチェスター・シティへの移籍を希望していると報じられ、リヴァプールは6,500万ポンドの契約解除条項を行使しない判断を下したとされている。
■ セメニョは1月市場最大の注目株
セメニョは契約に6,500万ポンドの解除条項を含んでおり、1月の移籍市場を前に最も需要の高い選手と見なされている。
リヴァプールに加え、トッテナム、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドも関心を示していた。
しかし、The Athleticのデイビッド・オーンスタインによれば、25歳の同選手はすでにマンチェスター・シティ移籍を第一希望として決めているという。ただし、現時点で移籍は合意に達していない。
オーンスタインは、セメニョの選択について、
「トロフィーを勝ちたいという強い願望」が理由だと報じており、ペップ率いるチームに加わることで、今季のプレミアリーグ制覇の可能性がさらに高まると伝えている。
■ リヴァプールは「かなり前に」撤退していた
一方、talkSPORTのアレックス・クルックはXで、「リヴァプールは、かなり前にこの移籍を追わない決断をしていた」と報道。
複数の情報筋によれば、リヴァプールがセメニョ側と最後に接触したのは11月だったという。
実際、クラブは個人条件について協議し、1月最初の2週間でまとめる必要がある取引の枠組みを確認していたと見られているが、最終的には前進しなかったようだ。
■ イサク離脱後も方針は変わらず
アレクサンダー・イサクが長期離脱となった現在でも、リヴァプールは
- 代替ターゲットを探す
- もしくは現有の攻撃陣を信頼し続ける
いずれかを選ぶ構えとされている。
昨夏には、ブラッドリー・バルコラやロドリゴの名前も挙がっていたが、今後本格的に再検討されるかは不透明だ。
■ 若手の成長を優先した夏の決断
夏の時点でリヴァプールは、ルイス・ディアスをバイエルン・ミュンヘンへ売却した後、
新たな左ウイングを獲得しない決断を下していた。
その理由は、リオ・ングモハの成長ルートを塞がないためだった。
■ スロット監督「17歳を過度にさらしたくない」
ただし、火曜日に行われたウルヴス戦前の会見で、
アルネ・スロット監督は、若手起用について慎重な考えを明かしている。
「彼は、プレミアリーグの17歳の中で最も多くの出場時間を得ていると思う。それだけで、どれほど特別なことかが分かる。それは彼のクオリティを示しているが、17歳でここまでプレーするのは普通のことではない。同時に、それはそのポジションでの可用性も示している。今週末に関して言えば、そのポジションは最大の懸念ではない。コーディが戻ってくることを期待しているし、フェデリコも、フロリアンもそこでプレーできる」
セメニョはマンチェスター・シティ志向を明確にし、リヴァプールは高額な解除条項を行使しない決断を固めたと見られている。
イサクの長期離脱という不安要素がある中でも、
クラブは若手の成長と現有戦力への信頼を重視する姿勢を崩していない。
1月の補強があるのか、それとも内部解決を選ぶのか――
リヴァプールの判断は、短期的な穴埋めよりも長期的なビジョンを優先するものになりそうだ。
参照↓
https://www.nytimes.com/athletic/6915594/2025/12/23/antoine-semenyo-manchester-city-transfer
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