リヴァプールのヘッドコーチ、アルネが、今季チームが抱える深刻な問題について率直な本音を明かした。
それは、リーグ屈指の攻撃力を誇りながらも足を引っ張り続けている「セットプレーの弱さ」だ。
スロットは「この成績でトップ4にいること自体が異常だ」とまで語り、現状への強い危機感をにじませている。
セットプレー成績が示す“致命的な数字”
今季のリヴァプールは、セットプレーからの得点がわずか3。一方で失点は11に達しており、差し引きマイナス8という極めて悪い数字を記録している。
スロットはこの状況について、次のように語った。
「セットプレーの重要性は分かっているし、年々その比重は増している。だからこそ、今の成績には本当に苛立っている」
昨季の同時期には、セットプレーから1点も失点していなかっただけに、落差は大きい。
「このセットプレーの収支では、トップ4やトップ5に入ることすら不可能だ。ましてやリーグ優勝などあり得ない」
実際、チェルシーはプラス4、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドはそれぞれ10得点をセットプレーから記録している。
上位陣が“勝ち点を積み上げる武器”として活用している分野で、リヴァプールだけが大きく遅れを取っているのが現実だ。
それでも上位に食らいつける理由
それでもリヴァプールは、4位のチェルシーと勝ち点で並ぶ位置につけている。
スロット自身も、その理由は明確だと語る。
「理由は一つ。流れの中で作り出した決定機の数では、我々がリーグNo.1だからだ」
オープンプレーでの攻撃力が、セットプレーでの弱点を必死に補っている。
しかし、それは“綱渡り”であることも事実で、いつ限界が来てもおかしくない状況だ。
追い打ちをかける負傷者続出
問題はそれだけではない。
アレクサンダー・イサクは足首の負傷と骨折により手術を受け、数カ月の離脱が決定。
さらに、
- モハメド・サラー:アフリカ・ネーションズカップ参加
- ジョー・ゴメス:ハムストリング負傷
- 遠藤航:足首の問題
- ドミニク・ソボスライ:出場停止
と、主力クラスが次々に離脱。
コーディー・ガクポ、コナー・ブラッドリーは復帰の可能性が「50-50」とされている。
スロットのメッセージ「袖をまくる時だ」
厳しい状況の中、スロットはチームとサポーターに向けてこう呼びかけた。
「今こそ、出場可能な選手たちが何度もやってきたように、袖をまくり上げて戦う時だ。それは選手だけでなく、ファンも同じだ。出られる選手は、持っているすべてを出し切らなければならない」
エリオット復帰の噂は?
なお、アストン・ヴィラで出場機会を失っているハーヴェイ・エリオットを呼び戻す可能性も報じられたが、リヴァプールにはリコール条項がないことが判明。
一定出場数を条件とした3500万ポンドの買い取り義務も、現状では発動する見込みは低いとされている。
- スロットは「このセットプレー成績ではトップ4は不可能」と断言
- リヴァプールはセットプレー得失点差マイナス8という致命的数字
- それでも上位にいるのは、オープンプレーでリーグ最高水準の攻撃力があるから
- 負傷者続出と過密日程で、年末は正念場
- 「袖をまくって戦う」覚悟が、選手にもファンにも求められている
セットプレーの改善なくして、タイトル争いはない。
スロット体制の真価が問われるのは、まさにこれからだ。
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