リヴァプールは、セットプレーコーチとして正式就任からわずか4か月でアーロン・ブリッグスとの契約を解消した。
だがこの解任は、単なる成績不振だけで語れる話ではない。
背景には、実現しなかった“本命人事”の存在があった。
専門コーチ招聘を目指した2024年5月
2024年5月、リヴァプールがアーセナル、アストン・ヴィラ、チェルシーと同様に、専門のセットプレーコーチを新設する方針であることが明らかになった。
クラブは公式チャネルやLinkedInを通じて求人広告を掲載。
本気で“専任コーチ”の導入を進めていた。
本命はエティエンヌ・レイネンだった
その最優先ターゲットだったのが、フェイエノールト時代にアルネ・スロット共に働いていたエティエンヌ・レイネンだった。
当時、レイネンは
- スロットと共にアンフィールドへ
- スタッフ入りはほぼ確実
とまで報じられていた。
彼の役割は明確だった。
セットプレーを主導する専門的ポジションである。
破談の原因は「就労ビザ」
しかし、この計画は土壇場で頓挫する。
原因は、英国就労ビザの問題だった。
38歳のレイネンはリヴァプール入りが叶わず、
フェイエノールトで分析担当兼テクニカルアドバイザーとして職務を継続することになる。
“代役”としてのブリッグス
こうして9月、もともとファーストチーム個人育成コーチだったブリッグスが探索を中断したクラブの判断により、セットプレーの役割を引き継ぐ形となった。
そして2025年9月、
彼は正式にセットプレーコーチへ就任する。
だが結果は、クラブ史的にも深刻なものとなった。
数字が示す決定的な差
今季ここまでの成績を比較すると、
両者の差はあまりにも明確だ。
フェイエノールト(レイネン関与)
- PK以外のセットプレー得点:8
- セットプレーからの失点:1
リヴァプール
- PK以外のセットプレー得点:3
- セットプレーからの失点:12
- プレミアリーグ最悪のセットプレー成績
この数字が示す通り、
問題は“誰が担当していたか”という点に直結している。
スロットが語っていた「今も彼が担当している」
2024年末、スロットはオランダ紙 Algemeen Dagblad の取材で、レイネンについて次のように語っている。
「エティエンヌ・レイネンは今もフェイエノールトにいる。最近、ブライアン・プリスケ(私の後任)が彼を高く評価しているという記事を読んだ。フェイエノールトではセットプレーが強みで、今も彼が担当している」
これは、リヴァプールが“本来欲しかった人物”が誰だったのかをはっきり示す発言でもあった。
今後は再びレイネンへ?
短期的には、ブリッグスが担っていた役割をスロットとコーチ陣が分担する形となる。
しかし、
- ブリッグス解任
- セットプレーの深刻な成績
- レイネンが今も高評価を受けている現状
これらを踏まえれば、リヴァプールが再びレイネン獲得を試みても不思議ではない。
- ブリッグス解任は「代役人事」の終着点
- 本命は当初からレイネンだった
- 就労ビザ問題が全てを狂わせた
- 数字は両者の差を明確に示している
- リヴァプールは再び“原点”に戻る可能性がある
ブリッグス解任は、
単なる人事の失敗ではない。
それは、計画が頓挫した瞬間から始まっていた“連鎖”の結果だった。
そして今、リヴァプールは再び
「本来あるべき形」を探し直す局面に立たされている。
参照↓

コメント