数字だけを見れば、ドミニク・ソボスライの今季は成功と呼べるだろう。
月間MVPを3度受賞し、ゴールとアシストを重ね、ピッチでは常に存在感を放っている。
しかし、本人の評価はまったく異なる。
彼が見つめているのは、個人の出来ではなく、チームが到達すべき場所だ。
「チームが思うようにうまくいっていない限り、心から楽しめない」──。
そう語る背番号8は、アーセナル戦を前に、今のリヴァプールに必要なものをはっきりと示した。
それは、過去の成功でも、個人の輝きでもない。
“勝ち続けるチーム”になること。
ソボスライの言葉は、その一点に集約されている。
今季の自身の状態について
「今がキャリアのピークだと感じている。毎日、毎試合、ハードに取り組んでいる。ただチームを助けたい、自分のベストを尽くしたい、そしてフットボールを楽しみたいだけだ」
「リヴァプールでのキャリアで最高の時期か?」と問われて
「いいえ。チームが自分の望むほど良い状態ではないから、もし勝ち続けて、例えば昨季のような順位にいれば、もっと楽しめると思う。でも、それが目標だし、僕たちが目指しているところだ」
自分をリーダーだと感じているか
「言うのは難しいけど、ピッチ上ではパフォーマンスで示そうとしているピッチ外でも、みんなを助けようとし、そばにいようとしている。ピッチでは、声も出していると思う」
将来、キャプテンを務めたいか
「想像できるよ。もちろん、なりたい。リヴァプールのキャプテンになるのは名誉なことだ。誰だってそう思うはずだ。もしその時が来たら、ぜひやりたい」
シーズン残りの目標について
「1試合ずつ見ていくこと、そして勝ち始めること。それが成功への第一歩だ。そこから先は、未来がどうなるか見ていけばいい。僕たちにはチームとして多くの目標があり、それを達成したい」
今季序盤のアーセナル戦で決めたFKについて
「もちろん覚えている。でも、それは過去だ。僕は未来を考えている。過去だけでは生きていけない。それが何試合前だったかも分からないくらいだ。またチャンスが来て、もう一度できたらいいね」
エミレーツで勝てるという自信について
「まず、今季すでに一度やっている。そして、僕たちにはクオリティがある。それに、この胸のエンブレムは“何だってできる”ということを示している」
ドミニク・ソボスライは、今がキャリアのピークだと感じている。
それでも彼は、「最高の時期」とは認めない。
理由は明確だ。
チームが、まだ本来の場所にいないから。
- 勝ち続けていない
- 望む順位にいない
- チームとして完成していない
その現実がある限り、どれほど個人として評価されても、満足はできない。
「過去には生きられない」
アンフィールドで決めたフリーキックも、彼にとってはすでに“過去”だ。
彼が見ているのは、エミレーツのピッチ、
そしてその先にある“勝ち続けるリヴァプール”の姿である。
この胸のエンブレムは、何だってできる。
その言葉を、再び証明する夜が、いま訪れようとしている。
参照↓

コメント