アルネ・スロットは、今季の苦境を振り返りながら、リヴァプールが直面している“現実”と、それでもなお残されている“可能性”について、率直な言葉で語った。
「負傷によって10人になった状態で失点したのは、これが初めてだった。これは、これまで経験してこなかったことだ。だから、想像できることから、想像すらできないような出来事まで、起こり得るすべての“チェック項目”に印をつけられると思う。実際に、あらゆることが起こってしまったんだ」
それでも、スロットは状況を悲観し切ってはいない。
「それでも、我々はチャンピオンズリーグでは非常に良い位置にいるし、FAカップにも残っている。もちろん、もうタイトル争いには加われていないが、それでもチャンピオンズリーグ出場権を獲得できる位置で終えるチャンスは十分にある。そして、それはシーズン開始前の目標ではなかった。なぜなら、このクラブは常に“リーグ優勝”を目標に掲げるからだ。我々は過去30年でそれを2回しか達成していないという事実も理解している。しかし、このクラブにとって、それは常に目指すべきものだ。
だから、まだ戦うべきものはたくさん残っている」
スロットは、今季の行方を左右する鍵を「両方のボックス」に見ている。
「もし両方のボックスで改善できれば、まだ多くの素晴らしいことが起こり得る。もし片方のボックスでしか改善できなければ、それは“受け入れられる”シーズンにはなるだろうが、“素晴らしい”シーズンにはならない」
そして彼は、今季を通して感じている葛藤を、こう表現した。
「このシーズンを通して、私は何度もこうした瞬間に立ち返ることができる。ある時点では、別の視点で見なければならない。これは運なのか、不運なのか、それとも我々が改善すべきなのか。――我々は、間違いなく改善する必要がある」
守備面について、スロットは具体的な課題を挙げる。
「守備をする際には、自陣のボックス内にもっと人数をかけなければならない。それが常にできているわけではないが、試合の多くの時間帯では、我々はそれをとても良くやれている。中には、90分間それをやり切れる試合もある。マルセイユ戦では、攻撃面でも守備面でも、私は我々のパフォーマンスを本当に気に入っていた」
だが、問題は流れの中だけではない。
「しかし、セットプレーも“ボックス”の一部だ。そして我々は今季を通して、セットプレーで“惨憺たる状態”だった。ポジティブな点としては、直近の試合でセットプレーから2点を奪えたことだ。もしかすると、そこに成長の兆しがあるのかもしれない。ただし、1試合だけでは、それが本当に改善されたとは言えない」
さらに、試合内容と結果の“ねじれ”についても言及する。
「我々は、1試合か2試合を除けば、ほぼすべての試合で、相手よりもはるかに“有望な位置”に自分たちを運べている。だが、相手は一度だけボックスに入り、こぼれ球だの、混戦だの、そういった形から、ボールがゴールに入ってしまう。我々は、良いサッカー、良いコンビネーションから、失点する場面よりもはるかに良い状況を何度も作り出している。それなのに、残念ながら、それが十分なゴールには結びついていないんだ」
スロットの言葉は、現実を直視しながらも、未来を完全には諦めていない。
「受け入れられる」シーズンでは足りない。
彼が求めているのは、“特別なシーズン”だ。
そしてその鍵は、攻守両方のボックスにある。
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