スタンダード・チャータード提供の新エピソード『The Reds Roundtable』に、アーネ・スロット、リチャード・ヒューズ、ビリー・ホーガンが揃って出演した。
FAカップ3回戦バーンズリー戦の勝利後、アンフィールドで行われたこの対談は、リヴァプールファンで司会のヴィッキー・ゴマソールによって進行された。クラブの歴史を彩る数々の旗やバナーを背景に、3人はこれまでアンフィールドで共に歩んできた時間を振り返りながら、率直な言葉でクラブの現在と未来を語った。
話題はまず、2024年にスロットが新監督に就任した経緯に及ぶ。ヒューズは、スロットを候補として見出す以前から、言葉にしない特別な繋がりを感じていたことを明かした。
そして会話は、昨季のプレミアリーグ優勝、クラブ史上20回目の戴冠、そしてその後のパレードへと移る。
ヒューズは当時の光景をこう振り返る。
「アーネと私は、パレードがどんなものになるのかという話を聞いていた。本人が“迷信的ではないこと”について話せるようになってからね!そしてリーグ優勝が決まった後、パレードの計画が始まった。多くの人が言っていたんだ。私たちは比較的落ち着いたタイプで、あまり物事に動じない方だと思うけど、それでも皆がこう言っていた。『これを見たら分かる。こんな光景は見たことがないはずだ』と。あの日、パレードで街を回りながら目にした光景は、今でも畏敬の念を抱いている。他の人たちがそれを体験している姿を見ることも含めてね。中には初めて経験する人もいた。もしこのクラブの大きさに少しでも疑問を持っていたなら、あの光景を見た瞬間に、その疑問は完全に消え去ったはずだ。」
さらに3人は、今シーズンここまでのパフォーマンスや課題についても率直に語り、後半戦に向けた改善の必要性と、将来に対する確信を口にした。
スロットは自身のサッカー観をはっきりと言葉にする。
「監督として、リーグ優勝も、チャンピオンズリーグ優勝も、FAカップやリーグカップ優勝もできる。でも一番価値のある勝利は、“観ていて最も魅力的なサッカーをすること”だ。今この瞬間、ファンの中には異論があるかもしれない。でもそれは私が常に目指していることだ。常にボールを持ち、常に強度高くプレーし、ファンに『観ていて楽しい』と思ってもらいたい。私が一番嫌なのは、結果や順位以上に、すべての瞬間でファンにとって“楽しめるチーム”であり続けられていないことだ。しかも厄介なことに、私は彼らの気持ちが理解できる。私も同意しているからだ。トロフィーは一つの要素だ。でもチームやクラブ、そして監督が『何を体現しているか』『良いサッカーとは何か』を示すことは、長い目で見ればそれ以上の価値があると思っている。」
最後に、クラブの長期的な方向性について問われたホーガンはこう締めくくった。
「2010年以降の15年間、我々が歩んできた道のりは、単純に言えば“その旅を続けること”に尽きる。FSGがリヴァプールを見たとき、『眠れる巨人』という表現が使われた。このクラブには途方もない可能性があったが、困難な時期も経験していた。我々の使命は、それを本来あるべき姿に戻すことだった。この仕事は決して終わらない。常に改善を続けている。インフラ面での強化、そしてスカッドへの継続的な投資。最終的に大事なのは、トロフィーを勝ち取ること、そしてサポーターに誇りと喜びを感じてもらうことだ。我々はそれをこれからも続けていく。」
トロフィーだけでは測れないクラブの価値。
“何を体現するチームであるか”を問い続ける3人の言葉は、リヴァプールがいまも進化の途上にあることをはっきりと示していた。アンフィールドの熱狂、受け継がれる哲学、そして未来への確信。リヴァプールの物語は、まだその途中にある。
参照↓
https://www.liverpoolfc.com/news/job-never-done-slot-hughes-and-hogan-open-reds-roundtable

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