リヴァプールに残された時間は、もう多くない。
チャンピオンズリーグでの敗戦、続く過密日程――
その中で、アルネ・スロットが選んだ言葉は明確だった。
「一試合ずつだ」
過去も、そして数日後の大一番も関係ない。
今この瞬間に集中できるかどうかが、すべてを決める。
「今の我々にとって、この時期は明らかに重要な局面だ。短期間で多くの厳しい試合が続くだけでなく、残された目標を達成できるかどうかを大きく左右する時期でもある。今シーズンが望んでいたものではなかったことは、私自身が最初に認める。しかし、それでもまだチャンスは残されている――それを掴めれば、だ。我々には何がまだ懸かっているのかは分かっているし、それを達成するためにどれだけ努力し、どれだけ高いパフォーマンスを発揮しなければならないかも理解している。今日の試合は、独自の目標を持つフラムとの対戦だ。彼らはいつも通り、我々にとって非常に難しい試合にしようとしてくるだろう。前回の対戦を忘れている人はいないはずだ。あの試合では、勝利目前まで迫りながらも、最後の瞬間に追いつかれてしまった。それは彼らの力でもあり、マルコ・シウバのチームらしさでもある。常に厳しい試合を強いられる相手であり、最後まで我々を追い詰めてくるチームだ。しかし我々にとっては、あの試合が今日さらに一歩前に進むための動機になるはずだ。その悔しさと、その原因を理解していることを力に変えればいい。さらに重要なのは、3日後に控える別の重要な試合に気を取られないことだ。パリ・サンジェルマンとの第2戦は待ってくれる。今それを考えることにも、第1戦を振り返りすぎることにも意味はない。ここはプレミアリーグだ。全く別の大会であり、来季チャンピオンズリーグ出場を目指すなら、この試合に全力で集中しなければならない。だからこそ、常に“1試合ずつ”という考え方を持つ必要がある。それ以外の考え方は、この時期においては間違いだ。最近の結果を踏まえれば、この試合にすべての集中を注ぐことはサポーターに対する責任でもある。先週のマンチェスター・シティ戦で一部のファンが早く帰ったことについて多く語られているが、私はいつもこう言っている――彼らを引き留めるプレーをするのは我々の役目だと。それはすべての試合で重要だが、特にアンフィールドではなおさらだ。ここではサポーターが試合に大きな影響を与えることができるし、実際にそうしてきた。この場を借りて、パリまで来てくれたサポーターにも感謝したい。ウォーミングアップ中に最初に聞こえたのは“僕たちはリヴァプールを愛している”というチャントだった。それは、シティ戦の失望の後だったからこそ、私にとって非常に大きな意味を持っていた。だからこそ、我々はファンのためにパフォーマンスをしなければならない。今シーズンはそれが簡単ではなかったが、今日は求められていることをやり遂げ、その次の挑戦へ進めることを願っている」
「ファンのためにプレーしなければならない」
その言葉は、このクラブの本質そのものだ。
結果が出ない時こそ、問われるのは姿勢。
逃げず、ブレず、目の前の一戦にすべてを注ぐ。
アンフィールドで求められているのは、
特別な戦術でも奇跡でもない。
ただひとつ――
“全力で戦うこと”だけだ。
参照↓
https://www.liverpoolfc.com/news/arne-slots-liverpool-v-fulham-programme-notes

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