スティーヴン・ジェラードが、リバプールを離れてレアル・マドリードへ移籍したトレント・アレクサンダー=アーノルドについて語った。
ジェラードはポッドキャスト番組「Rio Ferdinand Presents」で、リバプールの象徴でもあった自身の立場から、**「理解はできるが、自分なら絶対に同じ決断はしなかった」**と胸中を明かしている。
彼の言葉には、リバプール愛と現実主義の間で揺れる赤い魂が表れていた。
⚽ トレントの決断をどう見るか
「リバプールの帽子をいったん外して考えるとね、どんな選手であっても、バルセロナやレアル・マドリードからの誘いが来たら、心は揺れると思う。これは“リバプールの帽子”を脱いで話しているからね。」
ジェラードは、自身にも似たような経験があったと語る。
「実は、レアル・マドリードはモウリーニョが監督だった時代に本気で僕を欲しがっていたんだ。正直に言うと、心は揺れた。ただ、その話はチェルシーの時ほど大きな話題にはならなかった。タイミングの問題もあったし、マドリードが僕に“あること”を求めたせいで、すぐに話が立ち消えになったんだ。でも本音を言えば──心は確かに動いた。だって、レアル・マドリードだよ。」
🌍 レアル・マドリード、バルセロナ…「人間なら心が動く」
「リバプールやユナイテッドのファンであろうと関係ない。あの2クラブ(レアルとバルサ)は、世界でも別格の存在だ。だから声がかかれば、誰でも心が動く。もし動かないなら──それはもう人間じゃない。だから、トレントの気持ちは理解できるよ。」
さらにジェラードは、トレントの背景にも理解を示す。
「彼の親友もマドリードにいるし、新しい挑戦を求めたのかもしれない。リバプールで全てを勝ち取ってきた彼だからこそ、そう思うのも自然だ。」
❤️ 「でも、リバプールの帽子をかぶれば──何をしているんだ?」
「でも、“リバプールの帽子”をまたかぶるとこう思うんだ。『一体、何をしているんだ?』ってね。彼はいまヨーロッパ屈指のチームで、僕が今でも夢に見るようなタイトルを勝ち取っている。ファンから愛され、チームの主力として輝いているのに──。
どうしてそれを手放す?
……でも、僕はリバプールを愛しているから、そう感じてしまうんだ。」
💬 批判と“ファンの権利”について
ジェラードは、移籍後にトレントがファンから批判を受けたことにも言及した。
「次にレアルやバルサに気持ちを傾ける選手が現れたら、その選手も同じように**批判(stick)**を受けるだろう。これがサッカーの現実なんだ。何百万人もの人が金を払って観ている。SNSでも意見を言う。だから、多少の批判は避けられない。でも、行き過ぎた罵倒や暴言は違う。あんなのはくだらないし、もうやめるべきだ。」
「一方で、“建設的な意見”なら受け入れるべきだ。チケットを買って、ユニフォームを買って、何千ポンドもかけてドルトムントまで応援に行くようなファンなんだ。彼らはトレントのゴールを喜び、彼を愛している。そういう人たちが意見を言う権利はある。それがサッカーだ。批判を受け入れて、前に進むしかない。そしてトレントはそれをやっている。」
🎯 「彼は特別なパサー。だけど大きなリスクを取った」
「トレントはリバプールの主力として、最も輝いている時期に新契約を提示されていた。それを断って移籍したのは、リスクを取ったと思う。彼は本当に特別な才能を持っている。僕がプレーしてきた中でも、彼はベッカムやスコールズと並ぶほどのパサーだ。それほどの選手だよ。」
「でも、そんな彼がリバプールを離れるのは大きな賭けだ。僕は彼のことを本当に愛しているから、うまくいってほしいと心から願っている。だけど──僕なら絶対にやらなかった。」
🔴 彼ならやり遂げられる。でも…僕ならしない」
「彼には十分な実力がある。間違いなく成功できる。だけど、僕なら絶対にやらなかったね。」
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