“Real recognises real.” 本物が本物を認めた瞬間
イタリアが誇る伝説のセンターバック、アレッサンドロ・ネスタ。
その彼が今、世界最高のディフェンダーとして名を挙げたのは──
リバプールのキャプテン、フィルジル・ファン・ダイクだった。
ネスタ「ファン・ダイクは世界で最も優れたDF」
2006年ドイツW杯優勝、ACミランでのチャンピオンズリーグ2度制覇。
守備の美学を体現したレジェンド、ネスタ。
そんな彼が、『GOAL』のインタビューでこう断言した。
「私にとって、ファン・ダイクが世界最高のDFだ。彼は毎年同じレベルでプレーし続けている。そしてプレミアリーグという、世界で最も大きく、最も厳しいリーグで戦っている。だからこそ、彼がベストなんだ。」
ネスタが認める“世界一”──それは名誉以上に重い言葉だ。
なぜなら、彼自身が長年「完璧なセンターバック像」として語られてきた存在だからである。
リバプールの“支柱”として、クラブ史を塗り替える
ファン・ダイクは2018年の加入以来、リバプールの守備をまったく別の次元へと引き上げた。
かつて“脆い”と評された最終ラインを、世界屈指のディフェンスへと変貌させ、チームを欧州王者(2019)、イングランド王者(2020)へ導いた。
2023年にはキャプテンに就任し、すでにカラバオカップとプレミアリーグの二冠を掲げている。
サー・ケニー・ダルグリッシュも“彼を選ぶ”
リバプールの象徴、サー・ケニー・ダルグリッシュもファン・ダイクの功績をこう評している。
「アラン・ハンセンとどちらかを選ばなければならないなら、僅差でファン・ダイクを選ぶだろう。」
これは、クラブ史に残る最偉大な人物のひとりが過去の伝説を超えた現代の象徴としてファン・ダイクを認めたことを意味する。
常に“安定”と“支配”をもたらす男
2020/21シーズン、前十字靭帯断裂による長期離脱。
2022/23シーズン、一時的な不調。
それでも彼は、決して崩れなかった。
ピッチに戻れば即座に守備陣を統率し、周囲を落ち着かせ、勝利へ導く。
彼の存在は、守備のラインを越えて“精神的支柱”そのものだ。
だからこそ、彼が6か月前に契約を延長した時、世界中のリバプールファンが胸をなで下ろした。
ネスタが認めた“真のセンターバック”
ネスタの発言は、ただの称賛ではない。
それは、本物が本物を見抜く視点からの言葉だ。
「ファン・ダイクは、毎年変わらず最高のレベルを保っている。そしてプレミアで頂点に立ち続けている。」
守備という芸術を知るネスタが、現代における“理想のセンターバック像”をファン・ダイクに見たのは、偶然ではない。
「彼はリバプール史上最高のキャプテンのひとり」
チームが苦境にあっても、ファン・ダイクは動じない。リーダーとして、守備の要として、そしてリバプールというクラブの象徴として立ち続ける。
「世界最高のDF」と呼ぶにふさわしい男。
それが、フィルジル・ファン・ダイクだ。
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