指揮官が語る「苦境の中で問われるリバプールのキャラクター」
アルネ・スロットは、アンフィールドで行われるマンチェスター・ユナイテッド戦を前に、マッチデープログラムで決意を語った。
プレミアリーグ王者リバプールは、10月の代表ウィークを経て、最大のライバルを迎える。
チームは直近3連敗という結果に直面しているが、スロットは「リバプールというクラブがこの状況に慣れてはならない」と強調。
そして、「立て直す力は、私たち自身の中にある」と語った。
「3連敗に慣れてはいけない。正しい方法で反応することがすべてだ」
「代表ウィークがあったため、これが2週間ぶりの試合になります。選手やスタッフ全員がリフレッシュし、準備を整えて戻ってきてくれたことを願っています。というのも、これから迎える期間は本当の意味で前進が必要な時期だからです。」
「代表ウィーク前の出来事がすべて悪かったわけではありません。しかし、我々は“結果”の世界に生きています。だからこそ、改善すべき点を見つけ、そこに向けて取り組まなければならない。」
「リバプールが3連敗に慣れることなどあってはならない。だからこそ、正しい方法で反応することが大切です。そのためには、ピッチ内外の全員が一体となり、“リバプールらしいキャラクター”を見せる必要があります。この状況を変えられるのは、私たち自身だけなのです。」
「もちろん、今日の相手──マンチェスター・ユナイテッドを含め──誰も私たちに“助け”をくれるわけではありません。」
「ユナイテッドとのライバル関係には、情熱と成功、そして敬意がある」
「ここで、ルベン・アモリム監督、そしてユナイテッドの選手、スタッフ、関係者、サポーターの皆さんをアンフィールドに歓迎します。両クラブのライバル関係は“情熱”や“成功”で語られることが多いですが、そこに互いへの敬意があることも忘れてはいけません。」
「成功を収めてきたクラブ同士だからこそ、勝ち続けることがいかに難しいかをお互い理解している。だからこそ、この試合は毎回、激しく、誇りを懸けた戦いになるのです。」
「昨季、我々はユナイテッドと並ぶ20回目のリーグ優勝を達成しました。その道のりの厳しさを知っているからこそ、両クラブの歴史的な偉業をより深く理解しています。」
「これは後悔するための試合ではない。すべてを出し切るための試合だ」
「我々が対戦する時、その試合が激しくなるのは当然のことです。何を背負って戦っているのか、何が懸かっているのかを考えれば、その重みは自然と分かります。前回アンフィールドで対戦した時もそうでしたが、今日も同じように熾烈な試合になるでしょう。」
「この試合は、後悔するための場ではありません。“もしも”を考える余地もない。全力で、自分の持つ力をすべて出し切る試合です。それ以下では、このレベルでは通用しないのです。」
「アンフィールドの声が、僕らを前へ押し出す」
「エヴァートン戦のように、今日の試合も強いライバル意識を伴う一戦です。その経験を生かしつつ、ユナイテッドという新たなチャレンジに向き合いたい。」
「そして、前回のダービーでもそうだったように、サポーターの存在が決定的な違いを生み出す。今日も再び、あなたたちの声が必要です。」
「最近の結果には失望したかもしれません。ですが、苦しい時こそ“共にある”ことが大事です。今日、私たちにはあなたたちの声・情熱・後押しが必要です。その力が多ければ多いほど、私たちは強くなれる。」
「Together. We put things right.」
スロット監督の言葉は、チームを立て直すのは他の誰でもなく自分たち自身だという信念を示している。
敗戦や困難に動じず、努力・謙虚さ・団結・継続性を貫くこと──それが“リバプールらしさ”であり、クラブのDNAだ。
アンフィールドが再び燃え上がる時、チームはその声と共に蘇る。
そして、スロットが言う通り、勝利を掴む鍵はひとつ。
「僕たち全員が、一つになること。」
参照記事↓
https://www.liverpoolfc.com/news/full-arne-slots-programme-notes-liverpool-v-manchester-united
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