― 古巣フランクフルトで恩返し弾、リバプールが5-1の圧勝
ウーゴ・エキティケは、アレクサンダー・イサクとの新たなツートップについて「まだ発展途上」と語りながらも、将来的な成長に手応えを感じている。
リバプールは水曜夜のチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節、敵地でアイントラハト・フランクフルトを5-1で下し、4連敗という悪夢を断ち切った。
フランクフルトで生まれた“恩返し弾”
フランクフルトの先制点で始まった試合だったが、主役は古巣に帰還した男――ウーゴ・エキティケだった。
カウンターから抜け出したエキティケが冷静に決め、リバプールを同点に導くと、続いてファン・ダイクとコナテがコーナーから連続ヘディング弾。
前半のうちに3-1とリードを奪い、後半にはガクポ、ソボスライが追加点を挙げて5-1の圧勝を飾った。
今夏、エキティケはフランクフルトから最大7900万ポンドでリバプールへ加入。
古巣との再会となったこの一戦で、チャンピオンズリーグ初ゴールをマークするという劇的な夜を迎えた。
「得点できて最高の気分だった。僕にとってフランクフルトは“ホーム”のような場所だ。みんな顔見知りで、特別な試合だった。勝てたこと、そしてCL初ゴールを決められたことが本当に嬉しい。」
「落ち着いてプレーしただけさ。相手GKが足を開くと思ったから、その間を狙った。それがうまくいったんだ。」
「イサクは素晴らしい選手。これからもっと良くなる」
エキティケはこの試合で初めてアレクサンダー・イサクと2トップを組んだ。
イサクは前半に何度もゴールに迫ったものの、相手GKツェッターラーの好守に阻まれ、前半で交代。
スロット監督は試合後、鼠径部の負傷による交代だったことを明かしている。
そんな中でも、エキティケはこの新たな攻撃パートナーとの可能性を信じている。
「一緒にプレーできて良かった。もちろん、まだ完璧な連携ではなかったけれど、これから良くなっていくと思う。彼はとても良い選手だし、お互いを理解していけば、素晴らしい関係を築ける。連携は自然に生まれるもの。時間をかければきっと機能するよ。」
■ 「チームに馴染めたのは、仲間と環境のおかげ」
リバプールでわずか数か月ながら、エキティケはすでに公式戦12試合で6ゴール1アシストと圧倒的な存在感を放っている。
その順応の速さについて問われると、彼は笑顔でこう答えた。
「気持ちがすごく落ち着いているんだ。チームメイトもスタッフも素晴らしいし、リバプールでの生活が本当に気に入っている。自分のプレーに集中できるのは、みんなの支えがあるから。この調子を維持していきたい。」
「フランクフルトがなければ今の自分はいない」
ゴール後、エキティケは派手なセレブレーションを見せず、両手を挙げて謝意を示した。
その理由を問われると、古巣への深い敬意を込めてこう語った。
「フランクフルトが僕を今の選手にしてくれた。彼らがいなければ、僕はリバプールの選手になっていなかった。彼らから学んだことを、これからもずっと大切にしていく。今日はリスペクトを込めた恩返しのつもりだったんだ。」
試合結果
アイントラハト・フランクフルト 1-5 リバプール
得点者:エキティケ、ファン・ダイク、コナテ、ガクポ、ソボスライ
リバプールが誇る新たなストライカー、ウーゴ・エキティケ。
古巣相手に見せた冷静なフィニッシュ、そして謙虚なコメント――
彼の言葉には、若き才能に似合わぬ成熟とリーダーシップが滲んでいた。
この勝利でチームは再び勢いを取り戻した。
そして、エキティケとイサク――“新時代のツートップ”が花開く日は、そう遠くないかもしれない。
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