プレミアリーグ第10節、リバプールは敵地Gtechコミュニティ・スタジアムでブレントフォードに3-2で敗れた。アルネ・スロット率いるチームは前半に2失点し、前半終了間際にミロシュ・ケルケズのゴールで1点を返したものの、後半のイゴール・チアゴのPKで再び突き放される展開。終盤、モハメド・サラーが89分に1点を返したが、反撃はそこまでだった。
試合後、キャプテンのフィルジル・ファン・ダイクがTNT Sportsのインタビューに応じ、率直な胸の内を語った。
試合全体の印象について
「失望している。本当に残念な夜だった。相手の強みも戦い方も分かっていたし、特に最初の失点は事前に警戒していた形だった。だからこそ、もっと正確に対応しなければいけなかった。2点目の失点も良くなかったし、PKもあった。全体的に非常にフラストレーションの残る試合だった。受け入れるのは難しいが、これが現実だ。前を向いて進むしかない。」
PK判定について
「正直、よく分からなかった。主審は“ボールはライン上にあった”と言っていたが、最初に置いたスポットはボックスの外2メートルくらいの場所だった。何が起こっているのか分からなかったよ。最終的にPKを与えられたが、もちろん納得できるものではない。」
チャンピオンズリーグ勝利のあとでの敗戦について
「今日負けたというのが現実であり、それがすべてだ。次は水曜日に、今季すでに僕たちを苦しめた相手と対戦する。すぐに気持ちを切り替えて準備しなければならない。彼らはアンフィールドに来て、さらに僕たちを痛めつけようとしてくるだろう。この敗戦は本当に苦しい。フランクフルト戦の内容をベースにしたかったが、残念ながらそうはいかなかった。簡単な夜ではなかったよ。」
9試合連続でクリーンシートなしという現状について
「難しい問題だ。事実として、9試合も無失点試合がない。簡単に“誰か1人の責任”だとか“ディフェンスラインの問題”だとか、“セットプレーが悪い”などと言うのは簡単だが、結局はチーム全体の問題だ。全員が自分自身を見つめ直す必要がある。もちろん、僕自身も含めてね。それはすでにチーム内で話し合っている。必ずこの状況を乗り越えられると信じているが、言葉だけでは何も変わらない。僕は今ここで話しているけれど、本当はチームと一緒に立て直すことだけに集中したい。僕たちは改善のために練習でも裏でも努力している。何もしていないわけじゃない。全員がより良くなりたいと望んでいるんだ。ただ今は難しい時期だ。お互いの支えが必要だし、昨季僕たちと一緒に喜んでくれたファンにも、今こそ支えてほしい。そうすれば必ず抜け出せる。攻撃でも守備でも質はある。だが現実として、今は勝利もクリーンシートも遠ざかっている。それが今の現実だ。」
キャプテンの言葉には、責任感と同時に焦燥感もにじむ。個のミスを責めるのではなく、チーム全体の再構築を訴えるファン・ダイク。苦境に立つ王者リバプールに必要なのは、冷静さと一体感だ。次の一戦、アンフィールドでの立て直しが試される。
参照記事↓
https://www.liverpoolfc.com/news/virgil-van-dijks-verdict-liverpools-defeat-brentford

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