「“叫ぶような痛み”を乗り越えて──ルカ・スティーブンソン、リバプール若手が見せた不屈の復活劇」

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リバプール期待の若手が語る「叫ぶような痛み」と「再びピッチに立つ喜び」

リバプール所属の若手MF、ルカ・スティーブンソンが、レンタル先のダンディー・ユナイテッドで見事な復活を遂げている。

昨季は両側鼠径(そけい)ヘルニアという極めて苦しい怪我を抱えながらもプレーを続け、手術を経て今季完全復活。

現在はスコティッシュ・プレミアシップで右サイドの主力として存在感を放っている。

「叫び声が出るほどの痛み」──痛みに耐えた1年

スティーブンソンは昨季の開幕からチームに大きな影響を与え、クラブの年間最優秀若手選手賞を受賞。

しかしその裏では、2024年10月頃から続く**“ダブルヘルニア”との闘い**があった。

地元紙『The Courier』のインタビューで、彼は当時の地獄のような日々を率直に明かしている。

「100%のコンディションがどんな感じだったか、もう忘れてしまうくらいでした。昨季は常にどこか痛みを感じていたんです。今季はこれまでで一番シャープに感じています。」

「昨年は痛み止めの薬を大量に飲みながらプレーしていました。平日はほとんど練習せず、木曜と金曜だけ軽く動いて、土曜に試合。金曜と土曜はずっと薬を飲み続けていたんです。」

「走るのはまだ耐えられたけど、ボールを蹴ると激痛でした。5〜10ヤード以上蹴ると“腹から悲鳴を上げるような痛み”が走る。それがサッカー選手にとってどれほど辛いことか想像してほしい。」

「薬が効いているうちは良かったけど、70分を過ぎると切れてまた元通り。毎試合が“痛みとの戦い”でした。」

「4カ月間プレーし続けた」監督も称賛

シーズン途中で手術を決断した際、ダンディー・ユナイテッドのジム・グッドウィン監督もその勇気と責任感を称えた。

「ルカは4カ月間、両側ヘルニアを抱えたままプレーしていた。リバプールも非常に理解があり、彼に自己判断を任せてくれた。彼の強靭な精神力とプロ意識には本当に感服している。」

このコメントが示す通り、スティーブンソンの闘志は並外れたものだった。

今季は完全復活 右サイドの主力に定着

手術からの復帰後、スティーブンソンは今季も再びタンジェリンズでプレー。

ここまで国内8試合すべてに先発出場し、9月にはハイバーニアン戦で2ゴールを記録。

右サイドから攻撃の起点を作り、チームの中心選手となっている。

直近のセント・ミレン戦(3-1勝利)でもフル出場したが、激しい接触プレーにより頭部に怪我を負った。

本人は試合後にこう語っている。

「(マーク)オハラの膝と肩が同時に顔に当たったんです。試合中は何が起きたのか分からないほどの衝撃でした。」

「その後もクロスボールが鼻に直撃して……。一度塞いでいた鼻がまた吹き飛んで、息をするのも辛かったです。」

それでも彼は最後までピッチに立ち続けた。まさに「闘うリバプール育ち」の象徴と言える。

契約延長と複数クラブの関心

リバプールもスティーブンソンの潜在能力を高く評価しており、今夏のレンタル前に新契約を締結している。

同選手には、スウォンジー、カーディフ、レディング、ロザラムが興味を示し、さらにアバディーンも完全移籍を検討していたが、彼は再びダンディーUでの成長を選択。

結果的にその選択は大正解だった。

まとめ:痛みを超えて未来へ

  • スティーブンソンは4カ月間、激痛を抱えながらも出場を続けた。
  • 手術を経て今季完全復活、右サイドの主力として躍動。
  • リバプールは長期的視点で彼の成長をサポート。
  • 22歳の今、彼は再びトップレベルへと近づいている。

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