リバプールは現地土曜夜、アンフィールドでアストン・ヴィラと対戦する。
公式戦7試合中6敗と苦しむ中、アーネ・スロットが前日会見で、負傷者問題や戦い方、メンタル面について語った。
負傷者と過密日程への対応について
「今ある状況に対処しているだけだ。アレックス(イサク)を例に挙げると、彼はシーズン中にプレシーズンをやる必要があった。そこで『ならなぜ彼を起用するのか?』と言う人もいるだろう。だが、もし起用しなければ試合に出られないままで、我々は彼を使える状態にできない。そうなると毎試合ヒューゴ(エキティケ)を使わなければならなくなる。さきほどオーウェン・ハーグリーブスと話したとき、彼は比較データを見せてくれた。イサクは昨季34試合、エキティケも34試合出場していた。しかし、ここ(イングランド)では60試合戦う。だから、できるだけ早くイサクを多くの試合に戻す必要があるんだ。それは彼だけではなく、他の数名にも当てはまる。ジェレミー・フリンポンも何度か怪我で出たり入ったりしているし、コナー・ブラッドリーも同じだ。誰かが離脱すれば、別の選手をより多く起用しなければならない。だから私はドミニク・ソボスライを何度かあのポジションで起用した。これは、ちなみにどのチームにも起こり得ることであり、我々だけの問題ではない。言い訳ではない。ただ昨季と違うのは、昨季は最低1年のプレミア経験があり、開幕時から全員がフィットしていて、その状態を保てていた。今季はそうではなかった。そして何人かは、望まれる以上に多くプレーせざるを得ず、それが負傷リスクにもつながっている。だが、これが現状だ。それでも、土曜・火曜・日曜の試合を戦うだけの十分な選手はいる。だから私は2日前、7〜8人を起用しなかった判断をした。」
今の時期、自身について学んでいることは?
「学びは少し後で来るだろう。今はとにかく『どう変えるか?』に集中している。これまでの選択や判断は常に振り返るが、今は過去ではなく、『どうすれば土曜日に良いパフォーマンスができるか』が焦点だ。学びは後でやってくる。今は未来、すなわち『どうすればヴィラ戦で良い結果、そして最低でも良いパフォーマンスを出せるか』だ。通常、このレベルの選手たちが良いパフォーマンスを出せば、結果はついてくる。」
チーム立て直しの鍵、ブレントフォード戦の評価
「(ブレントフォード戦は)60分間は悪くなかった。最初の30分はOKだった。クリスタル・パレス戦の前半も同じだ。最も自信を持てるのは、選手たちのクオリティと、まだ多くのチャンスを作れていることだ。それはいずれ必ず得点につながる。改善すべき点はある。ただ、具体的に言うと『言い訳している』と思われるので、今は『改善すべきところがある』と言うだけにしておく。だがポジティブな点は多い。選手の質、オープンプレーからのチャンス数は、我々が戦いたい順位に十分届くものだ。」
自信について
「プレミアでは毎試合、メンタルがより重要になる。ユナイテッド戦をセットプレーで終え、次のブレントフォード戦を開始5分のスローインからの失点で始めるのは良くない。16回セットプレーを守って15回は良く守った。だが1回やられた。試合プランも、最初の接触(=最初の失点)で崩れることがある。5分で0-1になるのは良い自信とはならない。ただ、1失点後の時間帯は良かった。チャンスを作り、創造的だった。ただ終盤10分は相手のペースに戻り、2失点目の形は我々の基準からは遠い。」
守備的に戦う選択肢について
「それは私の信念とは異なるが、必要ならこれまでもそうしてきた。昨季のマンチェスター・シティ戦がそうだ。今、我々が『チャンスを与えすぎ』『オープンすぎ』とは思っていない。パレス戦の前半は2〜3失点してもおかしくなかった。ブレントフォード戦もそういう部分はあった。だがそれ以外では、我々は相手に多くのチャンスをほとんど与えていない。スタイルを変える理由は見当たらない。ただし、失点を減らす必要はある。」
ヴィラの復調は、状況がすぐ変わり得るという証拠か
「ヴィラのやり方は、我々とは逆だった。開幕で勝てなければ評価されず、勝ち始めれば高く評価される。我々もヴィラも同じ勝点圏にいる。プレミアがどれほど難しいかを示している。ヴィラは5〜8試合で非常に良いパフォーマンスだった。驚きではない。通常、こちらがより多くチャンスを作れば勝つ。ヴィラは“チャンスを作って負ける”状態を習慣にしなかった。我々もそうならないようにしなければならない。」
- 明確に「言い訳はしない」姿勢
- 数字と実例で説明する理詰め型の思考
- 戦術変更より精度と自信の回復を重視
- ヴィラ戦はターニングポイント
スロットリバプールにとって、ヴィラ戦は重要なターニングポイントとなる試合。久しぶりの勝利をサポーターとしては期待したい。
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