──鍵は「尊敬・自信・傲慢さ」の絶妙なバランス
アレックス・オックスレイド=チェンバレンは、カーティス・ジョーンズがリバプールでトップ選手へと成長できた理由について、
「尊敬・自信・そして少しの傲慢さ」
という独特のバランスが完璧だったからだと語っている。
ジョーンズは2019年1月のFAカップ・ウルブス戦でトップチームデビューを果たしてから、これまでに約200試合に出場。
チャンピオンズリーグとプレミアリーグを獲得し、24歳にして確固たる実力を示してきた。
そんな彼の成長を一番近くで見てきたのが、2017〜2023年にリバプールで6年間を過ごしたオックスレイド=チェンバレンだ。
■ 若手が成功するために必要な条件とは?
オックスレイド=チェンバレンはまず、若手にとって成功を掴むためには複数の要素が絡み合うと語る。
「運やタイミングという要素は必ずある。チャンスをもらえる日があって、その日にしっかり結果を出せるかどうか。だけど一番大事なのは、毎日の取り組み、プロとしての姿勢、そしてどんな人格を持っているかだ。」
「そういう部分が積み重なって、次のチャンスが巡ってくる」と彼は続ける。
若手がトップチームに入る瞬間はとても緊張する場面だが、そこで “人間性が試される” のだという。
■ 「尊敬 × 自信 × 傲慢さ」──ジョーンズはすべてを兼ね備えていた
オックスレイド=チェンバレンが特に印象的だったのは、
ジョーンズが見せた リスペクトと、自信、そして少しの傲慢さ の絶妙なバランスだった。
「年上の選手の言うことに耳を傾ける“尊敬”はもちろん必要。でも同時に、少しの“傲慢さ”と“自信”も絶対に必要なんだ。そのバランスができていた最近の例がカーティス・ジョーンズだった。」
ユース時代のジョーンズは仲間を引っ張る存在で、自信に満ちていた。
それはトップチームに上がった時にも変わらなかった。
- トップチームにはヘンダーソン、ミルナーという絶対的リーダーがいた
- それでもジョーンズは「らしさ」を失わず、堂々とプレー
- 練習でもステップオーバーなど積極的に仕掛けていた
若手がここまで自己表現をするのは難しいが、ジョーンズはブレなかった。
■ ベテランの“洗礼”にも負けず、成長材料に変えた
もちろん、トップチームでは先輩からの厳しい指導──いわゆる“洗礼”──もあった。
「年上の選手が昔ながらのやり方で少し厳しくする場面もあったけど、彼はちゃんと受け止め、言われたことを聞き、成長に繋げた。」
この姿勢が、周りの選手からの信頼とサポートにつながっていった。
「その態度があるからこそ、周りが“助けてやろう”と思えるんだ」とオックスは語る。
■ オックス自身も同じ道を通ってきた
彼自身も若手時代に、アダム・ララーナ、ジョゼ・フォンテ、リッキー・ランバートといったベテランから多くを学んだ。
「彼らから学ぼうと、なんでもやったよ。ブーツを磨けと言われたら磨いた。尊敬を示せば、彼らは君を守ってくれる。」
ジョーンズもその文化をしっかり理解し、体現していた。
■ “少年”から“プロ”になるための最後のピース
最後にオックスは、若手が成功する上で必要な“最後のピース”についてこう語る。
「子どもから“大人のサッカー”に入るのは本当に難しい。選手やコーチの支えも必要だけど、最終的には本人が持つ自信、そして少しの傲慢さが絶対に必要なんだ。」
ジョーンズはそのすべてを持っていた。
■ 代表でも評価上昇中のジョーンズ
昨季のプレミアリーグ優勝にも大きく貢献したジョーンズは、
この12か月でイングランド代表でも6キャップを獲得。
今後クラブと代表の両方でさらに飛躍することが期待される。カーティス・ジョーンズに注目し、期待しよう。
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