モハメド・サラーの去就を巡る混乱が続く中、新たな証言が注目を集めている。
かつてリヴァプールでともにプレーしたダニエル・スタリッジが、「サラー本人は今もこのクラブを愛し、離れるつもりはない」と明かしたのだ。
サラーは直近の発言で「ブライトン戦が最後になるかもしれない」と示唆し、ファンの間に動揺が広がっていた。
しかしスタリッジの証言は、その発言とは裏腹に、サラーの本心が今も“リヴァプールにある”ことを強く示している。
本記事では、スタリッジが語ったサラーの本音、監督との関係、そして現在の心境を整理しながら、この騒動の本質を読み解いていく。
ダニエル・スターリッジ
「彼はこのクラブでプレーすることを本当に愛している。これは間違いない。モーは僕にこう言ったんだ。『僕はこのクラブが大好きだ。ここを離れたくない。ここが、僕が居たい場所なんだ』ってね。彼はリヴァプールの選手であり続けたい。でも、同時に“プレーしたい”という気持ちも強く持っている」
「彼ら(監督とサラー)は話し合うことになると思う。僕はモーの代わりに何かを断言できる立場ではないし、彼がこれからどう感じるかも分からない。でも、監督とモハメド・サラーの間でもう一度、きちんとした話し合いが必要だと思っている。僕の知るモーなら、その話し合いを前向きに受け入れるはずだし、最終的には良い形で解決してほしいと願っている」
サラーは月曜日にチーム練習には参加したものの、インテルとのチャンピオンズリーグ(1-0勝利)には帯同しなかった。
その試合では、コーディ・ガクポとフェデリコ・キエーザが負傷と体調不良で欠場しており、リヴァプールはウイングを欠いた状態で戦うことになった。背番号11(サラー)もまた、マージーサイドに残ることになった。
サン・シーロでスタリッジはこう続けた。
「彼はきっと自宅で試合を観ながら、“ここに居たかった”“チームを助けたかった”と強く思っているはずだ。今はあまりにも生々しく、感情が整理できる段階ではない。状況がリアルすぎて、冷静に振り返るのは難しい。誰だって浮き沈みは経験してきた」
「今のモーは、もう一度チームを“頂点”へ戻したいという気持ちが強いと思う。今起きていることを外から見ていれば、当然“その一部でありたい”と思うものだ。自宅のソファに座って、ただ眺めているだけなんて、一番つらい状況だからね」
「これは負傷している選手にも、今のような状況にいる選手にも共通することだが、“チームの一員でいられない”というのは何よりも苦しいことだ。だからこそ、今のモーは間違いなく心を痛めていると思うよ」
今回スタリッジが明かした証言から浮かび上がるのは、「サラーは出ていきたいのではなく、ただ“プレーしたい”だけだという現実だ。
「このクラブが大好きだ」「ここに居たい」――
その言葉が真実であるなら、今起きている問題は“愛情の欠如”ではなく、立場と役割を巡るズレに過ぎない。
インテル戦を自宅で見守るしかなかったサラーの胸中は、悔しさと同時に「もう一度このチームの中心として戦いたい」という強い想いで満たされていたはずだ。
あとは、監督との対話がどんな未来を生むか。
この物語はまだ終わっていない――そして、終わらせるつもりも本人にはない。
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