「解決すべき問題はもうない」スロットが語った“サラー問題の終焉”とAFCON前最後の存在感

  • URLをコピーしました!

モハメド・サラーを巡る一連の騒動に、ついにアーネ・スロット監督が明確な線を引いた。

ブライトン戦後の記者会見で指揮官は、「解決すべき問題は何もない」と断言。

今のサラーは、他の選手と何ら変わらない存在だという。

ベンチスタートが続く中、ジョー・ゴメスの負傷により想定より早くピッチに立ったサラーは、2点目をアシストするなど確かな存在感を示した。

AFCON前最後の試合となったこの一戦で、スロット監督は何を見て、何を感じたのか。

試合後の発言から、指揮官の本音と現在地を読み解いていく。

試合後の記者会見で、サラーが2点目をアシストした試合を受け、「すべての問題は解決されたと満足しているか?」と問われたスロット監督は、次のように答えた。

「解決すべき問題は何もない。私にとって、彼は今や他の選手と同じだ。選手が何かに満足しているか、不満を持っているかについて話すことはあるが、リーズ戦後に起きたことについて、私が話す必要はもうない」

また、エジプト代表での活動を終えた後、サラーがリヴァプールに戻ってくることを望んでいるかについては、即座にこう答えた。

「もちろんだ。彼はリヴァプールの選手だし、必要な時には使いたい。今日は先発ではなかったし、最近もそうだったが、昨シーズンはほぼ毎試合先発していた。それでも今日途中出場して、我々が期待するようなパフォーマンスを見せてくれた。もう1つアシストがあってもおかしくなかった。ファン・ダイクが隣に来たのを見て、彼自身も驚いていたと思うよ!彼は脅威だった。それはとても重要なことだ。攻撃的な選手を使う以上、脅威になってほしいからね」

サラーについての質問はこれだけにとどまらなかった。スロット監督は、さらに多くの質問を受け、次のようにも語っている。

「彼がインテル戦にいなかった理由は、あのインタビューだ。そして、1回なのか、2回なのか、3回なのか、4回なのか、4か月なのか、12年なのか――処分すべき期間については、人それぞれ意見が違う。監督によって判断は異なるが、彼はミラン戦には関わらなかった。そして昨日、彼と話をした」

「私は普段、選手と何を話したかを公にすることはないし、今回も例外ではない。ただ、言葉よりも行動がすべてを物語っていると思う。彼は再びスカッドに入り、最初の交代で投入した。そして、ファンも私も望んでいたようなプレーを見せてくれた」

また、サラーがアンフィールドのファンに拍手を送っていたことについても、こう言及した。

「彼だけじゃない。多くの選手がファンに感謝を伝えていた。ファンはそれに値する存在だからね。今日はクリーンシートを守るために、選手たちは本当にハードワークしてくれた。ここ数週間、いや数か月ぶりと言っていいかもしれないが、今日は少し運も味方した」

「チャンスは与えてしまったが、失点にはならなかった。モーはこれからAFCONに行く。そこで良い結果を残してくれることを願っている。その間、我々は彼抜きで戦わなければならないし、今は使える選手も多くない状況だ」

最後に、サラーとの話し合いの内容について改めて問われると、スロット監督はこう締めくくった。

「もう答えは分かっているはずだ。私と彼の間で何が話されたかは、私たちの間だけのものだ。見えるものがすべてだよ。彼はスカッドに入り、最初の交代で出場した。ファン・ダイクであれ、モーであれ、私は選手との会話の内容を外で話すことは決してない」

スロット監督の言葉は、サラーとの関係が「元に戻った」ことを強調するものではなかった。

むしろ、「特別扱いをしない」という極めてシンプルなスタンスの提示だったと言える。

インタビューをきっかけに一時的な処分はあったが、現在は行動とパフォーマンスがすべて。

途中出場ながら脅威となり、結果を残したサラーに対し、指揮官は明確な評価を下している。

AFCONによる離脱は避けられないが、スロットの発言からは「戻ってくる場所はある」というメッセージもはっきりと感じ取れる。

騒動の先に残ったのは、不和ではなく、競争と信頼のバランスだった。

この一件は、リヴァプールが次のフェーズへ進むための、静かな転換点だったのかもしれない。

参照↓

https://www.liverpoolfc.com/news/arne-slot-press-conference-liverpool-2-0-brighton-salah-ekitike-and-more

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次