サラーのAFCON出発を前に、キャプテンが明かした胸中
リヴァプール主将のフィルジル・ファン・ダイクは、モハメド・サラーにクラブに残ってほしいという強い思いを明かし、サラーがアフリカ・ネーションズカップ(AFCON)に向かった後も、継続して話し合いを続ける考えであることを語った。
33歳のサラーは、ブライトン戦で途中出場し、ユーゴ・エキティケの2点目をアシスト。その後、エジプト代表に合流する予定となっている。
エジプトが決勝まで進めば、サラーは最大7試合のリーグ戦を欠場する可能性がある。
その一方で、クラブはサラーの代理人と引き続き協議を行い、先週末に起きた一連の騒動――直近3試合連続で途中出場となったことを受け、サラー自身が「将来は別の場所にあるかもしれない」と示唆した発言――の整理と解決を図っている。
ファン・ダイクは、サラーがチャンピオンズリーグのインテル戦を欠場した後も、週を通して話し合いを続けてきたことを明かした。
「彼とはすべてを話す」──ファン・ダイクの言葉
「彼とはすべてのことについて話している。
そして、僕は彼に残ってほしいと伝えた」
「彼はリーダーの一人だし、そばにいてほしい存在だ。ただ事実として、彼はAFCONに行くことになる。これから数日、数週間も、僕たちはいつも通り連絡を取り合う。そして、どうなるかを見ていくことになる」
「彼には心からすべての幸運を祈っている。そして……戻ってきてほしい。できればね。ただ、それをコントロールできる立場ではない」
「彼が大会で本当に成功することを願っているし、シーズン残りの期間で、また重要な存在として戻ってきてくれることを、僕たち全員が願っている」
「でも一方で、サッカーというものは何が起きるか分からない。彼は、今日またアシストを記録したように、今もクラブにとって非常に重要な選手だ」
「ただ、この状況には複数の当事者が関わっている」
「ノイズはあったが、チームは一つだった」
リヴァプールは激動の1週間を、5試合無敗・3勝・連続クリーンシートという結果で締めくくった。
ミラノでの勝利に続くこの結果は、サラーを巡る騒動がロッカールームに悪影響を与えていなかったことを示している。
その点について、ファン・ダイクはキャプテンとしての視点から語っている。
「この状況は本当に多くのノイズを生んでいる。キャプテンとして、僕は選手たちがそれにどう反応しているかを見なければならない。でも、彼らは完璧に対応してくれた。そして最終的に、モー自身も完璧な対応を見せたと思う。僕は話を聞き、観察する。それが一番大事なことだ。もしこれがチーム内で問題になり、パフォーマンスに影響を及ぼしていたら、話はまったく違っていた」でも、今週の僕たちの姿を見れば分かる通り、僕たちは完全に団結していて、一つになって前に進んでいる」
スロット監督への信頼も明言
ファン・ダイクは、ロッカールームをまとめるだけでなく、
アーネ・スロット監督にとっても重要な支えとなっている。
直近12試合で9敗という厳しい時期を経験した指揮官について、主将は次のように評価した。
「外の世界からは多くのノイズやプレッシャーがある。それは当然だ。昨シーズンに見せていた基準には届いていなかったからね」
「でも、個人的に見て、そして日々の会話を通して感じるのは、彼はその状況を本当によく乗り越えているということだ」
「こういう時こそ、人がどう反応するかが分かる。その意味で、監督は完璧な仕事をしていると思う」
ファン・ダイクの言葉は、立場を超えた誠実さに満ちていた。
サラーに残ってほしいという個人的な願いを率直に伝えながらも、
決断が自分の手にないこと、そしてサッカーの世界の不確実性も冷静に受け止めている。
一方で、チームは揺れていない。
ノイズの中でも、ロッカールームは一つであり、監督への信頼も失われていない。
AFCONという時間が、サラーとリヴァプールに何をもたらすのか。
その答えはまだ誰にも分からない。
ただ一つ確かなのは、キャプテンは対話を止めないということだ。
参照↓
https://www.liverpoolfc.com/news/virgil-van-dijk-its-all-about-being-consistent-now

コメント