「俺たちは諦めない」──カーティス・ジョーンズが200試合目で示した信念と、アンフィールドの価値ある勝点3

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カーティス・ジョーンズは、リヴァプールでの通算200試合出場という節目を、これ以上ない形で刻んだ。

アンフィールドでのブライトン戦、リヴァプールは2-0で勝利し、公式戦5試合無敗を継続。その中心でプレーしたのが、下部組織からクラブを知り尽くすスカウサーだった。

試合後、ジョーンズは「俺たちは諦めない」というチームのマインド、先制点の意味、クリーンシートへの意識、そして自身の歩んできた道について率直に語った。

このインタビューは、単なる勝利の振り返りではなく、今のリヴァプールが何を信じ、何を積み上げようとしているのかを映し出している。

アンフィールドでの「大きな勝点3」について

「100%そうだね。シーズンの中で、こうやって連続した試合で良い入り方をしたのは久しぶりだと思う。しかも相手は2試合とも、明らかに良いサッカーができるチームだった。でも、チーム全体が『俺たちは諦めない』というマインドセットを持っている。そしてチャンスが来たら、それを確実にモノにする。今日、それができた」

先制点の重要性について

「ああいう試合では本当に重要だし、最近の調子が少し落ちていたことを考えると、なおさらだと思う。相手チームは、“簡単な試合”とは言わないまでも、勝点を取れるかもしれないと思って来ていたはずだ。でも、最初のゴールが、相手や相手のファン、スタッフに対して『ここは甘くない』『俺たちはまだここにいる』というメッセージになったと思う。チームとしても、ファンとしても、サポートは常にそこにある。最初のゴールがすべてを変えたと思う。もちろん、相手が押し込んでくる時間帯もあった。でも、それがプレミアリーグだ。簡単な試合なんて一つもない。僕たちはいつも『嵐を耐え抜けば、その先がある』と言っている。2点目が入った時点で、僕は“試合は決まった”と感じたそこから少し引いて、コンパクトに守った。勝点3を持ち帰ることがどれだけ重要か、みんな分かっていた。リーズ戦では2-0から追いつかれて、そこから引き分けを狙って戦わなきゃいけなかった。今日の終盤、僕は仲間に『今日は同じことにはならない』って言っていたよ」

クリーンシートを目指して「守ることを楽しむ」意識について

「これはチームとして、そしてスタッフからもずっと言われていることだけど、クリーンシートで終われるかどうかは本当に大きい。周りを見れば、このチームにはゴールを決めたり、アシストしたりできる選手がたくさんいる。だから、後ろの選手や中盤の選手がもっと走って、もっと戦って、クリーンシートを持ち帰ることができれば、間違いなく勝つ試合は増える。今日も簡単な試合じゃなかったけど、クリーンシートなら、前の選手たちはゴールを決めてくれる。ミラノの試合は“運だった”と言う人もいるかもしれない。最後はPKだし、それを決めた。でも、今日は良いチーム相手に2-0。クリーンシートなら、必ず誰かが点を取る。それが僕たちがやらなきゃいけないことだ」

ボールの持ち方について

「僕はただプレーするのが好きなんだ。足元にボールがあるのが楽しい。時々、『ボールを離すのが遅い』という批判があるのも聞いている。でもそれは、僕がボールを持つことに自信があるからだ。急いでパスを出して、僕ほどボールに慣れていない選手に渡して、その選手がプレッシャーを受けてミスをして、その人が責められるくらいなら、自分で責任を負いたい。僕にプレスに来るなら、相当なことをしないとボールは奪えないよ、っていう感覚だ。常にフィットしているし、もっと良くなりたいと思っている。ゴールももっと取りたいし、アシストも増やしたい。監督が僕を選べば、僕はプレーする。選ばれなければ、それも受け入れる。でも、自分がプレーに値することは常に示し続けたい。今はそれをやっているところだ」

リヴァプール通算200試合出場について

「正直、信じられないよ。トレイ(ニョニ)と話していて、リオ(ングモハ)もそこにいたんだけど、こう言ったんだ。『スタッフや家族から、“時間が経つのは早い”って何度も聞くだろうけど、本当に、信じられないくらい早い』って最初の試合、ウルブズ戦(アウェイ)を思い返すと、そこからすべてが一気に変わった。ここまで来られたのは、僕を信じ続けてくれたスタッフやチームメイトのおかげだ。そして、トレーニングに通うためにタクシーで送ってくれたりした母や家族にも、心から感謝している。スカウスの子どもとして育つ環境では、別の道に行くことも簡単だったと思う。でも、僕の頭の中にあった目標は一つだけ。このクラブでプレーすることだった。それを今、実現できている。だから本当にハッピーだよ。200試合は通過点。まだまだ、もっと増やしたい」

200試合という数字は、ジョーンズにとってゴールではない。

それは、スカウスの少年が「このクラブでプレーする」というただ一つの目標を貫き続けてきた結果であり、通過点だ。

ブライトン戦で示されたのは、派手さではなく耐える力と信念だった。

先制点で流れを引き寄せ、嵐の時間をやり過ごし、クリーンシートで勝ち切る。

その中でジョーンズは、自分の役割を理解し、責任を引き受け、チームのために走り続けた。

「200は通過点。まだまだ、もっと増やしたい」。

その言葉通り、この日の勝利は記念碑ではなく、これから先へ進むための証明だった。

参照↓

https://www.liverpoolfc.com/news/it-was-my-only-goal-curtis-jones-200-lfc-appearances-and-win-over-brighton

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